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2002年11月27日 |
住宅に関するQ&A集/コンクリートの打ち継ぎ |
メール等で問い合わせのあった内容等を紹介します。表現については、多少変えていますので質問者の方はご了解下さい。
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Q1.コンクリートの打ち継ぎ時間は、30分が限度と聞いていますが、根拠が良くわかりません。教えて下さい。
2002.11.27
お問い合わせのコンクリートの打ち継ぎ時間については、国土交通省の共通仕様書では、打ち込みの中断時間として、『1時間以内』と明記されています。
当然、打ち継ぎ部の処理をきちんと行っての前提です。
しかし、打ち放し仕上げのような場合は、コンクリートの機能面だけではなく、
コールドジョイントの問題があります。コールドジョイントは、ご存知のように、先に固まったコンクリートと後から打設したコンクリートが一体となっていないジョイントで、目で見てもすぐ解りますし、レイタンス除去がきちんとされていないと、剥離しやすい不良箇所になってしまいます。
ご指摘のように30分の目安は良く言われますが、コンクリートの硬化曲線からは、あまり根拠があるようには思えません。恐らく、硬化に伴う初期現象として材料の分離があるわけですが、その分離の進行状態がポイントなのだろうと思います。
一般には、コールドジョイント防止のための方法のひとつに、凝結遅延剤を散布する方法があります。先に打ち込んだコンクリートの硬化を遅らせる方法です。
その場合の目安が30分以内ということがその根拠になっていると思います。
コンクリートの品質は施工管理が決め手です。打ち継ぎ問題は、設計内容や現場の状況によって各々異なります。打ち継ぎを想定した設計によって打ち継ぎ部分には目地を設けてシールを設けるほか、特に施工面では時間の管理が求められます。ポンプ車の管理と打ち込み高さ、凝結遅延剤の利用のほか、適切なレイタンスの除去等が不可欠です。
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