少し古くなりましたが、森政権で発足した、首相直轄組織『都市再生本部』の活動による平成14年度の概算要求が9月20日閣議決定されました。概ね7000〜8000億円の概算要求です。『聖域なき構造改革』を旗印に、実に魅力的な政権をになっている小泉政権の中にあって、アフガン問題や教育問題、雇用問題等に隠れてなぜかあまり大きな話題になっていませんが、経済波及効果は数兆円を軽く超えるのではないでしょうか。経済界の重鎮や大学の先生方が加わっての結果ですから、さすがに妥当な結果だと思います。むしろ今ごろ遅いというのが建設業界の反応でしょう。
見出を以下に紹介します。
1.都市再生プロジェクト等関係
@東京湾臨海部における基幹的広域防災拠点の整備
A大都市圏におけるゴミゼロ型都市への再構築
B大都市圏における国際交流・物流機能の強化
C大都市圏における環状道路体系の整備
D大阪圏におけるライフサイエンスの国際拠点の形成
E都市部における保育所待機児童の解消
F中央官庁施設のPFIによる整備・PFI事業の一層の
展開
G都市再生プロジェクト推進・民間投資誘発のための緊急
措置の促進・土地の流動化対策
2.大都市及び地方都市を通じた『都市再生として対応すべ
き重点分野』関係
@交通渋滞・交通事故対策
A持続可能な社会の構築
B便利で安全な都市交通
C都市型犯罪の防止
D中心市街地活性化
これらは、景気刺激対策だけでなく、長く業界の課題になって来たことで、私達の生活にも直結しており、是非目を通しておきたい内容です。
|