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  2005年3月
   キッチンの作り方1/キッチン作りの手順


 キッチン作りは、他の室に比べて手間がかかります。現在使っているキッチンの長所、短所を整理し、イメージを醸成し、ラフなプランを作ったあと、詳細な検討を行いながらまとめて行きます。




1.現在使用のキッチンの分析
 まず、現在利用しているキッチンの長所、、短所を整理しましょう。現状の良いところは、そのまま新築建物でもアイデアとして使えますし、悪い点はどうして悪いのかを分析して新プランに反映します。
 夢は際限がないものなので、優先順位も決めておきましょう。




2.概略プランを作る/基本計画段階
1)位置
 他の部屋との位置関係を調整しながら、建物内でのおおまかな位置をイメージします。室内環境をどのようにするかもポイントです。大きな窓を設けたりトップライト、トップサイドライトを付けたい場合は、初期条件として重要な要素になります。


2)面積

 間取り作りの初期段階では、キッチンの面積は概略ののボリュームでかまいません。基本的な面積と形状については、巾をもって考えます。


3)キッチン形式と配置形式

 プランを作るためには、キッチン形式の候補を決めておきます。独立型、セミオープン型、オープン型があります。また対面キッチンにするかどうかも考えておきます。
 キッチン形式の次に、配置タイプも考えておきます。配置タイプは、T、U、L、U型等があります。配置タイプが決まったら、ワークトップの長さと冷蔵庫の位置の考え方を整理しておきましょう。

4)収納量

  最終的には、詳細な収納計画が必要ですが、プランニング段階では、概略の押さえでかまいません。
 現状の収納量を大まかに把握しておきます。ベースキャビネットの長さ、吊り戸棚、トールユニット、食器棚の見付け面積を算出しておきます。。食器類等で他の部屋に収納しているものの量も把握しておきます。

5)電化製品のピックアップ

 冷蔵庫を初めとした電化製品もリストでピックアップしておきます。寸法も調べて一覧表にしましょう。この表に流用、新規購入の区分を書きこんでおきます。

6)家具・備品のピックアップ
 キッチンの移動家具は、一般には食器棚程度しか無いと思われますが、家具と大型備品類で新居で利用するものがあれば、これもピックアップしておきます。




3.キッチンユニットの製作方法を決める

 キッチンユニットには、セパレート型のキッチンユニットコンポーネントキッチンシステムキッチンから選定する場合と、特注キッチンにする方法があります。大半はシステムキッチンを選定されると思いますが、要求内容によっては、半特注品にしたり、特注になることもあります。
 特注を想定している場合でも、イメージに最も近い既製のシステムキッチンの見積りだけはとっておいた方が良いでしょう。

1)キッチンセット

 従来からあるセパレート型のユニットです。最もローコストです。水栓金具とフード、換気扇を選定するくらいで、電化製品は据え置き型で別に購入する必要があります。ワークトップが一体ではないので、隙間ができることがあります。こまごまとしたニーズには、対応できません。

2)コンポーネントキッチン

 見た目は、システムキッチンと変わりません。配置バリエーションが少なく、付属機器も限られますが、その分比較的安価です。コンポーネントキッチンで要求内容が満足できれば、コズトパフォーマンスは高いと思います。

3)システムキッチン

 全ての面でバリエーションが豊富で、機器類も充実しています。

4)特注キッチン

 既製品にない変則プランや特殊な材料、収納に凝った設計が可能です。ただし、ステンレスワークトップやシンク周りは、特注シンクメーカーのプレス型の問題があって、概ね角張った形状になるのが一般的です。コストは必ずしも高くなるとは限りません。
 ゼロからの手作りになるので、選択するだけのシステムキッチンとは異なり、住まい手への負担はどうしても大きくなります。
 完全特注の他、部分特注も考えられます。




4.機種及び各部の仕様と機器/基本設計段階

 ここでは、システムキッチンの中から選定することを前提に解説します。
1)カタログを集める
 まずカタログを集めましょう。インターネットを利用して簡単に入手できます。カタログを見ながら、ニーズにあったものをいくつかピックアップします。設計者に依頼しても良いでしょう。

2)現物を見る

 2〜3社位に絞り込んで、設計者と共にショールームに行き、現物を確認しましょう。そのとき、イメージにあったものがあれば、3機種位に絞り込みます。それまでに設計者との話し合いが進んでいれば、そこで見積りをとっても良いでしょう。


3)各部の仕様と機器
 予算の他、デザイン性、耐久性等を考えながら各部の仕様と機器類を決めていきます。下記はその一覧です。
・ワークトップの奥行き、高さ、材料
・シンクのタイプ
・扉の面材・引き手
・加熱調理器/コンロの熱源タイプと口数、オーブン、電子レンジ、グリル等
・レンジの排気形式、換気扇、排気フード
・その他の機器/食器洗い乾燥機、水栓金物、浄水機、足元暖房機、冷蔵庫、生ゴミ保管庫等


4)収納計画
@平面図・展開図の作成
 各部の仕様と導入する機器の内容が決まったら、平面図と展開図(横から見た図面)を作成します。
 展開図でまずチェックするのは、予め調べておいた現状調査に基づく面積が確保されているかどうかを確認します。点線で棚板も書きこみます。
A収納計画のチェック内容
 平面図(ワークトップ)と展開図の各所に収納するものを割り込んでみます。現在のキッチンと見比べながら、うまく納まるかチェックしましょう。大鍋などは、サイズのチェックも必要です。ビルトイン機器が多くなるとその分ワークトップ周りは確実に整理され、ゆったりと使うことができますが収納量は小さくなります。不足する場合は、他の場所に収めることを考えるか、配置を見直す必要があります。
 置き型の電化製品も配置してみましょう。
Bオプション備品や小物収納チェック
 収納計画の内容に応じて、オプション備品や小物の収納方法を決めていきます。下記は、利用可能なものの一覧です。
・ソープディスペンサー
・水切り棚、水切りプレート、水切りかご、ゴミ捕集器
・スライドラック
・扉裏利用
・置き型収納
・米ビツ
・その他




5.見積りと調整
1)見積りと作図依頼
 条件が出揃ったら、ショールームに行き、見積りと作図を依頼します。この時点でまだ決まっていないものがあったら、詳細内容を聞きその場で決定してもかまいません。色のついた綺麗なCG(パース)を作ってくれる場合もあります。

2)コスト調整

 システムキッチンは、安価なものではありません。システム化されているがゆえの総合化の結果です。ビルトイン機器類を加えていくと、ちょと驚くような見積り結果が出てくることがあります。これは当然のことで、キッチンユニットに比べると機器分が、加算されているからです。
 値引き交渉も大事です。予算に追いつかなかった場合は、ワークトップや扉面材の見直しを行います。電子レンジやオーブン等を既にお持ちならば、あえてビルトインせず、そのまま新居で使うことも考える必要があります。

3)発注方式の検討

 本体工事に含めるか、住まい手が直接手配(別途工事)するか、検討します。別途工事にすると、本体工事との調整作業や現場搬入のタイミング等煩わしい作業が発生します。最初から別途工事でお考えの場合は、設計者にその旨を伝え、設計者に調整を依頼した方が懸命です。
 別途工事の場合、重複やもれが無いように境界条件を明確にしておくのがポイントになります。境界条件には、一般的な約束がありますが、ケースバイケースのものもあるので注意します。たとえば、水栓金物はシステムキッチンに含める場合と本体側で用意する場合があります。システムキッチンを別途工事にして、水栓を本体に含める場合は、取り付け位置と開口サイズを予め調整しておく必要があります。また、電源その他の本体側に反映しなければならない情報は、ショールームで漏れなく図面に書き込んでもらうのが大切です。




6.本体工事への反映/実施設計

 キッチンの計画がほぼ揃うと、本体工事に詳細に反映していきます。この作業は大半が設計者側の作業です。設計者側から内容確認がありますので、対応しましょう。
 まず、平面詳細図を描きます。展開図も必要です。付属設備の内容に応じて、電源コンセント、ガス配管、給水・給湯配管、排水管、水栓等を書きこんで行きます。
本ページは、作成者が20年間の建築設計監理の業務を通じて得た情報と経験をもとに作成したものですが、不具合やご意見・ご要望がございましたら、お手数ですが下記までご連絡下さい。
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