ディランの来日
 お台場にあるZepp Tokyoまで、ボブ・ディランのライブを観に行きました(3月26日)。ディランの来日は、9年ぶりです。前回、来日したときも観に行きましたので、わたしにとっても9年ぶりの生ディラン!です。

 ライブを観ながら、ディランの存在感に圧倒されました。また、年齢を増すごとに演奏の質が高くなっていくことに驚きました。69歳になるアーティストのコンサートならば、普通はナツメロの様相を呈するでしょう。しかし、ディランは違います。26日のライブではアンコールの最後に「風に吹かれて」を演奏しました。このこと事態、サプライズですが、全く新しい曲のように響きました。ディランはいつまでも変化をつづけるからこそ、音楽界でも特殊な存在になっているのでしょう。

 また、26日のライブでは演奏した17曲中、5曲が「ラブ・アンド・セフト」という2001年のアルバムからのものでした。このアルバムは個人的に、かなり好きな部類です。わたしはこのアルバムが販売された日に購入しました。ディランにしては、軽快なメロディが多く、楽しく聞いていました。しかし、その日「アメリカ同時多発テロ事件」が起きたことで、違った意味で印象に残る日となりました。ライブ演奏を聞きながら、当時の記憶が蘇りました。

 アンコール前のラストに歌われた「やせっぽちのバラッド」は、かっこよすぎて、涙が出ました。ディランがマイクを持ち、全身を使ってパフォーマンスをする姿は、貴重であると共に、歌手としても凄い存在であることを印象づけました。伊坂幸太郎の小説「アヒルと鴨のコインロッカー」では、ディランを「神の声」と評するシーンがあります。確かにその通りです。

 ライブ会場の外側では、ディラン関連グッズが販売されていました。話題は何といってもチロルチョコレート!!チョコのひとつひとつにディランのアルバム写真が印刷されています。これ・・・本当に最高!なのですが、絶対に食べれません。賞味期限は2011年1月――8ヶ月は持つので、とりあえず飾り棚に置いとこうかなぁ〜 (2010/03)
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ザ・ベスト・オブ・ボブディラン

1997年編纂のボブ・ディランのベスト盤。ディランの場合、オリジナル・アルバムの数が多いうえ、各時代ごとに名盤と呼ばれる作品があり、さらには歌詞が難解なため日本語対訳がないとなかなか曲の内容を理解できない等々、初めて聴く人にとってはハードルの高いアーティストともよく言われる。そんなディラン・ビギナーにオススメなのが本盤だ。

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2010年

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