浜松珈琲
 横浜の2009年、大晦日はとても晴れた一日となりました。しかし、寒波が襲ったような寒さで、外出すると耳が痛くなりました。わたしは近所にあるエコロジー商品を専門に扱うお店(ナチュラル・ハーモニック)で年末の買いものをしました。そこに併設されたカフェで、トマトジュース(勿論、有機栽培です)を飲みました。それは、トマトジュースと思えないほど、甘くて爽やかな美味しさでした。

 今年を一言で振り返るならば、厳しい一年でした。わたしは20名余りの部下を抱える事業部の代表を務めていますが、仕事が極端に減ってしまった為、数少ないJOBの割り当てに苦労しました。そんななかでも、犠牲者を出すことなく、乗り切れたのはよかったと思います。会社のなかには、人員を削減するところも多くありますが、わたしは極力、ワークシェアリングによって仕事を分配させようと考えました。その為、全社員の給与を減らす措置を取りましたが、その選択は正しいと確信しています。

 日本全体が厳しい経済環境ですから、消費者の購買行動も”安い”ことがもてはやされる一年だったと思います。ユニクロやマクドナルドが収益を上げたのがそれを象徴していると思います。反面、フェアトレード品のような高いモノは敬遠されたと思います。

 わたしは今、エコショップで購入した浜松珈琲というフェアトレードの缶コーヒーを飲みながら、一年を反芻しています。このコーヒーは、田原飲料という浜松の会社が出している商品で、エクアドル共和国コタカチ郡インタグ地方の熱帯雨林で栽培された豆を使っています。ハチドリがデザインされた紙で出来た缶容器にセンスの良さを感じます。こうしたモノは確かに量販品に比べて、高いのは否めません。しかし、安全で高い品質が保障されています。フェアトレードが一時のブームで終わらないことを希望します。(2009/12)
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いっさいの農薬・肥料を用いず、自然の生態系をもとにした自然栽培。りんごをはじめとする食味良好の食べ物を生産するだけでなく、生物多様の果樹園や田畑を蘇らせることができる。自然栽培確立までの歩みと技術のポイントをわかりやすく解説する。

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2009年

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