ユビキタス
 コンピュータに依存した社会は便利な反面、危うさがあります。しかし、コンピュータをユーザーフレンドリーにさせ、人とコンピュータの優しい関係を目指すことで、その問題は軽減化されます。学者、坂村健によって提唱されたユビキタスは、そうした社会を目指す概念・技術です。

 ユビキタスの明確な定義はありません。ただ、コンピュータの恩恵に預かりながらも、それを使っている感覚を持たないことが前提になるでしょう。

 例えば2009年4月にソニーは、人感センサーにより自動で画面オフになる液晶テレビを発表しました。こうした技術はユビキタスを具現化したものと考えられます。

 コンピュータを意識せずに、コンピュータを利用する形態は、ますます広がっていくでしょう。クラウド、SOA、SaaSなど、ユビキタスと類似した概念を持つIT用語は数多くあります。こうしたひとつひとつの言葉は、バズワード(実態が明確でない言葉)とも評されますが、本質的にはユニバーサルなコンピュータシステムを目指す点で、理念を共有するといえます。

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