もったいない
 前項では企業がSCMの導入により限りある資源を大切にする事例を紹介しました。当然、わたしたち消費者も環境意識を高めることが必要です。

 ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家ワンガリマータイさんは、日本の「もったいない」という言葉に感銘を受け、MOTTAINAIを世界語にするキャンペーンを行ったのは有名な話です。この言葉は日本人が伝統的に持っている観念ながら、長らく忘れられた言葉でもあります。

 「もったいない」という言葉が優れているのは、環境における3Rを簡潔に表現している点です。「そんなモノ買うなんてもったいない」「まだ使えるのに捨てるなんてもったいない」といった具合です。

 なお、循環型社会形成推進基本法には不用品の処理をリデュース(廃棄物の発生抑制)⇒リユース(再使用)⇒リサイクル(再生利用)と優先順位を定めています。3Rはこの3つの単語の頭文字を取った環境用語です。また、3Rに加え、リフューズ(拒否)やリペア(直す)などもよく使用されます。そのため、環境における4R、5Rという場合もあります。

 この言葉はわたしたちの脳裏に日常から焼き付けておくことで、環境に配慮したライフスタイルをおくる手助けになるでしょう。

モッタイナイで地球は緑になる
ワンガリマータイ

●キーワード●
MOTTAINAI
3R

←前へ

次へ→

Menu