先週横浜市内の公園で保護された迷いコーギーの飼い主が見つかり、4月21日保護されていたランち家から返還された。
見つかった飼い主は市内に住むAさん。ランち家から歩いて10分ほどのご近所さんであった。わんこの本名はモーグル、妻わんこと2頭飼いで、夫の行方不明の間、妻コーギーは寂しがって半狂乱だったという。モーグルは、行方不明になった19日夜なんらかの理由で柵を跳び越し、首輪と縄をつけたまま近所の公園に迷い出ていたものらしい。首輪についていた謎の電話番号(別の人につながる関係ない番号)については、飼い主さんも首輪にそんな電話番号がついていたということなどまったく意識していなかったという、人騒がせな代物であった。
19日に見つけられた迷いコーギーは、保護先のランち一家に、2日間にわたり混乱と困惑を撒き散らし続けた。発見されたのが、あいにく土曜の夜だったため、警察に届けた以外には、頼みの保健所・獣医さんは休みで、捜査網が広げきれない。それでも、めげないランち家の人々の手により、“迷いコーギー保護”のポスターの張り出しと近所の聞き込みが続けられた。
この間、迷いわんこには、コギ太郎と名づけられた。コーギーだからコギ太郎としたんでしょうというのはあまりに皮相的な意見である。見つかった時かなり汚れていて、こぎたなかったからコギ太郎と命名されたというのが真相である。
ともあれ、コギ太郎はシャンプーされ、水の入ったプレートを何度もひっくりかえし、夜中は吠え続け、ニュートロとハラーのドッグフードをランちの3倍は食べ、従ってウンチの量も確実に3倍はあった。しかも精神的なものか下痢気味で、一日に数回のやわらかウンチをお尻にをつけたまま、そこらを徘徊した。
一方で、日曜の午後には、散歩でランちパパに馴れ親しんで、綱を離しても名を呼ぶと飛んで戻ってくるという順応ぶりであった。
飼い主見つかるの報が入ったのは、発見3日目の月曜午後。保健所で情報を聞きつけた飼い主さん本人からの電話が入ってきた。そして、やがてやってきた飼い主さんの手により、大量ウンチ製造兵器は撤去されたのであった。
めでたしめでたしの結末であったが、今回の一件は大きな教訓を残した。
わんこの首輪に連絡先をつけましょう。関係ない電話番号を書いたまま、なんてのは最低だぞ。それから、迷いわんこ情報先として、警察・保健所・獣医さん・蓄犬センター・動物愛護センターなど、いろいろあることが分かりました。インターネットにも迷いわんこサイトあるし、ポスター貼りも、場所によっては違法だけど、やってみる価値もあるかもしれない・・・などなど。
ランち!@ほ〜むは、何の役にも立たないことを自他ともに認めるホームページであるが、きょうはちょっと違うぞ。教訓とお役立ち情報。感心、感心。
最後に、ほとほと手を焼いたコギ太郎だったけど、居なくなってみるとちょっと淋しい。かまってもらいたくて、いつもこっちを見ているんだよね。この一途さは、一身に愛情を受けることを当たり前と思っているランちと少し違う。コギ太郎がいなくなって、ランちは大喜び。コギ太郎をかまっている間、ずっと不安そうだったもんね。また君の天下だよ、ランち君。
こちらの方は天下泰平
わての親はどこにおるねん・・
昼は元気だが、夜はしくしく鳴いた