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パロマ工業(本社・名古屋市)製のガス瞬間湯沸かし器で一酸化炭素中毒が起き死亡事故が相次いだ問題で、経済産業省が把握しているほかに、北海道帯広市で90年に2人が死亡する事故があったことがわかった。この事故は、湯沸かし器内部の配線が組み替えられていて、排気ファンが停止した場合、ガス供給を自動的に遮断する安全装置が働かなかったことが原因とされる。(朝日新聞/2006.07.17)
● Comment
パロマの事件による同社の対応は、企業の社会的責任を果たしていないと非難する声が多いようです。確かに社長の弁明を聞いていると、社会に対するお詫びより、責任は修理業者にあり、当社(パロマ)には(責任が)無いといいたげでです。今回の事件を以前の「松下の事件」における同社の誠実な対応と比較し「松下を見習え」という論調もあります。これは、少し筋違いかと思います。そもそも会社の規模も、事故を起こした商品の社内での重要性も違います。わたしは松下が善で、パロマが悪という単純な問題では片付かないと思います。企業の社会的責任は企業の利益が確保される範囲でしか出来ないという現実が突きつけられているのです。たとえ、人の命に関わることであってもコストと効果のバランスを考えるのが企業の本質ということです。
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