ロマンスカー
 10月14日は鉄道の日と呼ばれています。その日に合わせ小田急が主催した鉄道展に行ってきました(15日)。雨模様にも関わらず、会場である海老名駅周辺は大変な賑わいでした。鉄道が一部のファンのみならず、広く親しまれている証だと思いました。

 様々な催しがありましたが、わたしが印象に残ったのは、ロマンスカーの見学です。展示されているロマンスカーは、昭和32年製の相当古い型(3000形SE)でした。

 わたしは小学校時代(昭和40年代)、小田急沿線(小田急相模原駅近く)に住んでいました。その時代、よく見たロマンスカーは、もう少し新しい「3100形NSE」だと思います。しかし、SEもNSEも基本は似たタイプですので、懐かしい感覚を覚えました。

 いま、ロマンスカーの主流は、VSEやMSEです。しかし、これらはわたしが思い描くロマンスカーとは別な乗り物に感じます。EXEに至っては何故、ロマンスカーと呼ぶのか疑問を感じます。

 小学校時代、ロマンスカーが走りながら奏でるメロディが大好きでした。踏み切り近くや、線路脇の田畑近くに陣取って、あのメロディを心地よく聞いていました。今は電車と住宅街が余りにも隣接しています。走行時のメロディは騒音でしかないようです。その為、発着時のみしか奏でられないそうです。確かにいいメロディでも毎日、聞かされているとうんざりするでしょう。

 いま、時間の感覚は、昭和40年代に比べ、より狭まった感じがします。もしかしたら、ゆったりしたロマンスカーのメロディは、いまの時間間隔に合わないのかもしれません。特に通勤客がひしめく東京・神奈川の沿線ならばなおさらです。

 でも、なにか寂しい気がします。あのメロディが都会に再び受け入れられると、もう少し精神的な豊かさ(国民総幸福が高い国)を感じさせる世の中になるのかもしれません。(2011/10)
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