SaaS
 従業員が10人以上の会社であれば、業務を効率化する為の情報システムは、必要不可欠な道具です。そして、多くの情報システムは、エンドユーザが利用するパソコンとは別に、ネットワークを通じて業務処理をバックエンドで担うサーバーが必要となります。サーバーを管理するには、専用の空間、電力、空調設備といったインフラが必要となります。ここにかかるエネルギーは多大です。

 最近は業務をSaaSシステム化することによって、インフラの削減を目論む企業が増えています。SaaSとは、自社にサーバー設備を保有せず、SaaSプロバイダーが管理するデータセンターを利用することで、管理コストを削減する新しいシステムの利用方法です。SaaSプロバイダーは、複数の会社の情報システムを一括管理する訳ですから、全体として、効率的な資源の利用が行われます。

 SaaSはインターネットを用いた業務ですので、就業ルールを改訂すれば、社員の在宅勤務が可能となります。たとえば、社員の日々の出勤手段が自動車だったとします。すると、通勤距離にもよりますが、ガソリン1〜2L余りを毎日消費します。ガソリン1Lの消費で、排出されるCO2は約2Kgです。その場合、年間で実に500Kgを超えるCO2を排出することになります。社員の在宅勤務を増やすことで、こうしたエネルギーコストを大幅に削減出来るはずです。

 また、携帯電話(スマートフォン)とSaaSを連携させることで、営業マンは客先での商談状況をその場で、携帯に登録出来ます。そうすれば、必要以上に自社に戻るといったエネルギーを削減出来ます。

図解でわかるSaaSのすべて

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