金魚すくい
地元のお祭りで金魚すくいをやりました。流石にまだ4歳の息子は上手くすくい上げることは出来ませんでしたが・・・。2回目は息子から金魚すくいに使用する「ポイ(紙のはった網)」を貰ってチャレンジ見事、琉金をすくい上げたのです因みにポイには種類があり、紙が厚いものと薄いものがあります。当然、厚紙のポイは簡単に金魚がすくえます。お店の人は、子どもに厚紙のポイを渡すので、子どもからポイを貰って、大人が金魚をすくうのは、反則ぽいのですが、成功率が高まるのです(笑)。
わたしは子どもの頃、金魚が大好きで最多で10匹飼育していました。金魚すくいも得意でした。和金、出目金、琉金、朱文金・・・。大きめの水槽にカラフルに金魚を泳がせて、鑑賞していました。水槽に泳ぐ魚を見ると心が安らぎます。金魚飼いは安価なアニマルセラピーかもしれません。金魚のなかには一匹、数万円もする高価なモノもあります。でも、そのような金魚よりも金魚すくいで扱われるような、小さな金魚に安らぎを覚えます。
「りっぱな名前なんてついていないこの小さな金魚が、あたしにはいちばんふさわしい。(森絵都/ゴールド・フィッシュ)」
ただ、大人になったわたしは、金魚すくいに不安も感じます。業者さんは沢山の金魚をプールに泳がせているが、売れ残った金魚はどうなるんだろう子どもたちがすくい上げた金魚は、皆がキチンと飼育してくれるのだろうか
そもそも金魚は自然界に存在する魚ではありません。人間が鑑賞目的の為、人為的に交配を重ねていった生物です。ですから、もしも金魚を自然界に放流すると、放流された金魚にとっても可愛そうですし、外来種問題のひとつとして、遺伝子の撹乱といった事態が起きることも想定されます。
江戸時代から続いているといわれる金魚すくい。大人も子どもも同じように楽しめる伝統的な遊びとして続いて欲しいのですが、すくった金魚はちゃんと育てて欲しいと思います。(2009/3)
●関連商品●
きんぎょ
和金、蘭鋳、水泡眼…様々な種類の金魚から、伊万里の皿の金魚、染付火鉢の金魚、子供のゆかたの金魚、ブリキ製玩具の金魚、さらには岡本かの子の小説「金魚繚乱」まで、ありとあらゆる金魚を美しいビジュアルで紹介する。
←前へ
次へ→
2009年
Menu