凧々上がれ
 息子と凧揚げを楽しみました。凧揚げは、はねつきや独楽まわしと並ぶ、伝統的なお正月の遊びとして、子どもの頃はとても盛んでした。特に幼いときに住んでた相模原市は、5月に「相模の大凧まつり」が開催されることもあり、正月に限らず凧揚げをしていた記憶もあります。こうした正月の光景は今では余り見かけなくなりました。これには一抹の寂しさを覚えます。

 凧揚げの面白さは一瞬の風を捉えることです。穏やかな日でも、一瞬の風を捉えることで、凧は空高く舞い上がります。一旦、高く舞い上がった凧は、揚力によりなかなか落ちません。風を読み、凧糸を操りながら、人と風が一体なれる面白さは格別です。

 わたしは高く上がった凧を眺めながら、会社の仕事のことを考えていました。現在、わたしはある会社のIT事業を束ねる役職にあります。昨年末からの急速な経済の落ち込みにより、企業がSCMERPなどの業務システム改善にかける予算を大幅に縮小しました。昨年はリソースが不足していましたが、現在は仕事が足りない状況です。

 多くの大企業が派遣切りを行っています。ただでさえ、ワーキングプアと呼ばれた派遣労働者が、経営が悪くなると、雀の涙ほどの賃金も奪われる・・・。こんなことが許されていいのでしょうか!?少なくともわたしは自分の部下を失いたくありません。今日の凧揚げのように一瞬の風を逃さず、仕事の需要を増やしていきたいと思いました。(2009/1)
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2009年

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