ネイチャーゲーム
 4歳の息子と散歩する機会が多くあります。その中で気づくのは、子どもは実にいろんなことを観察し、興味を持つことです。そして常に「なんで?」と聞いてきます。

「なんであの電車は窓が小さいの?」


 答えられないヤバツ質問です。そんなときは出来るだけ「なんでだろうね?」と、一緒に考えるようにします。すると子どもは笑顔を浮かべ「なんでだろうね?」と繰り返します。

 大人のロジックでは答えを出すことが全てです。たぶん学生時代に試験を重ね、社会人になればソリューションを提供しつづけるからだと思います。だから答えられない質問に対しては、いい加減な返事をしてしまうのです。

 でも本当の答えはひとつではありません。だから答えを出すよりも、一緒に考えることを楽しみたい音符と思います。

 子どものペースで歩くと家から10分で着くはずの図書館も30分かかります。息子は道端のどんぐりを探しながら歩き、落ち葉を見つけては「黄色いねもみじ」と言います。スローな時間が流れる街中の小さなネイチャーゲーム。(2008/11)
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2008年

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