公害と環境問題
 ロハスがブームになってから、地球環境問題がより叫ばれる様になりました。一方、公害は古くから環境問題として取り上げられています。では公害と環境問題は違うのでしょうか!?

 公害は企業が利潤を追求する為に引き起こした、社会的な災害(犯罪)です。また、四大公害に見られる通り、影響範囲は局地的です。公害は汚染物質の原因を止めることで解決への道筋が見えてきます。

 一方、環境問題は私たちの日常生活に起因します。例えば、エアコンの使用によって引きおこされるオゾン層の破壊は、環境問題です。しかし、それは企業の犯罪ではありません。環境問題の及ぶ範囲は地球規模です。このことが問題解決の難しさと考えられます。

 しかし、あえていえば環境問題は、広義の公害とも取れます。両者を余り区別せず、公害問題を解決する延長で、環境問題に対して取り組むこともいい発想だと思います。"ThinkGlobally,ActLocally"という環境用語があります。地球規模で考え、身近なところから活動しようという意味ですが、環境問題に取り組む基本理念だと思います。

沈黙の春/レイチェル・カーソン

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