ロハス層
 三浦展さんの大ベストセラー「下流社会〜新たな階層集団の出現」には、マーケティング・セグメントとして「ロハス層」が短い文章で紹介されています。そこには日本におけるロハスの捉え方が端的に現れていると思います。

 「下流社会」に書かれた「ロハス層」のキーワードを並べます。/高学歴、高所得/出世志向が弱くマイペース/ソトコトサライを愛読/社会活動、NPO、環境問題に関心/文化志向/知性と上品さが重要/アナログ趣味/会社以外の人脈作りに熱心/「創造性」を重視。

 作家の奥田英朗さんは、家日和という小説(妻と玄米御飯)で、ロハスにはまる妻を信仰宗教的と面白可笑しく皮肉る作家の夫を描きます。

 「ロハス」を自認する者にとって、こうした分析は鼻につくかもしれません。そもそもロハスな人々は、他人から分析・分類されるのを嫌う傾向があるからです。しかし三浦さんらの指摘する相当数は、妥当性があると思います。

 「ロハス層」は社会集団として今や大きなウエイトを占めています。その人口比率は20%〜30%と言われています(「日本をロハスに変える30の方法」より)。

下流社会/三浦 展

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