読 感
スローなユビキタスライフ
関根 千佳 (著)
価格¥1,260(税込)
評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
この物語は201X年の高布町。そこは美しい自然と、人にやさしいテクノロジーが融合した魅力あふれる田舎町です。田舎の過疎化が言われて久しくなります。しかし、この本を読むと、ユビキタス・コンピューティングが、人が本来持つスローな欲求と適合し、田舎に新たな産業が生まれることが理解出来ます。また、恋、別れ、反抗などの普通の物語要素が混じっているので、単純な読み物としても楽しめます。
気になるのは、登場人物が全て善意にあふれていることです。性善説に基づくユビキタスなIT社会は、確かに理想郷だと思います。しかし、現実はネット犯罪が後を絶ちません。ユビキタスによって、この物語に描かれるユートピアは本当に実現可能なのでしょうか?_素朴な疑問を感じてしまいます。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
日本をロハスに変える30の方法
街角のエコロジー
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