読 感
街角のエコロジー
見えない自然のはたらきを見る

三島 次郎 (著)
価格¥1,785(税込)

評価:★★★★★
◆読書感想◆
 「エコロジー問題」と聞くと「アフリカの森林破壊」や「ツバルの侵食」など、地球の裏側で起きている議題が多いと思います。勿論、それはとても大事な課題なのですが、私たちの日常とかけ離れていると「自然の保全」そのものを遠く感じてしまいます。しかし、この本は、我々の生活圏にある身近な自然から、エコロジーを捉えています。

 「自宅近くのドブの中を覗き込んで、一人ほくそえむことがある。そこにはまだユスリカの幼虫、いわゆるアカムシが顔を出し、イトミミズが揺れている」という出だしの表現に、三島次郎さんの小さな生き物に対する、暖かい愛情を感じます。ここに書かれた50編のエッセーを読むことで「自然の大切さ」を深く考えさせてくれます。

 質の高い講義ノートのようで、いつまでも書棚にとっておきたい一冊です。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
いきいきロハスライフ!

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