◆妻の読感◆

きみの友だち

重松 清(著)
価格:\1,680(税込)
評価:★★★★★
◆読書感想◆
 重松清の「きみの友だち」を読み終わった。最後のほうは、目幅の涙がどっとでた。すごく感激ハート

 本当の友だちって・・・?なんて事を深く考えることはないけれど、例えば新聞に載るような事件とかあって、誰かが亡くなってそのお葬式に300人くらいの人が集まったとかワイドショーとかがやっていると、確実にそんなに来ないだろうなぁと思う。

 小さい頃からの友だちって、小さい頃はすごく仲がよかったけど、選ぶ道も違ってきて、なんとなくだんだんと疎遠になっていく。疎遠になっていく過程の中では、寂しいなと思うこともあった。友だちが転校したり、違う学校を選んだり、友だちに彼氏が出来て彼氏優先になって遊ぶ日が減ったり。でも、みんな「自分は自分」だから、同じ道は歩けないんだという事を知っていく。その事に気付いたときに、ほんとうの友だちにめぐり合えるんだって話。

 大人になってからでもそうだけど、結婚や出産の時期がずれたりしても会う機会が減ったり、ずっと仕事を持って頑張ってる友達と世界がかけ離れたり、引越しなどで会えなくなったりする。でも、たまに会ったとき、近況報告なんかして心から相手の幸せを願える友達関係っていいよね。

 昨日とったチビの仲間達のプリクラを見ながら、この子たちもいずれ一緒に遊ばなくなったりするんだろうけど、でも大人になってもたま〜会って話したり出来る本当の友だちになってくれたらいいのになぁなんて思ったりした。結構親の交流が続いていると、子供同士交流がなんとなく続いたりするんだよね。O君もS君も、私の母親経由でずっと近況を知り続け、最近はまた時々あったりしてるし。

 その人の事を考えると心がほっこりするような友だち、細々とながらも大切に仲良くしていきたいなぁハート

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