●キャラクター

ストーリーと同じくらい重要なのがキャラクターだ。もし仮に、主人公やその仲間達、
宿敵やボス等がすべてロボットだったとしよう。おそらくそのRPGは、
相当味気ないものになるだろう。やはりキャラクターには個性をつけたいところだ。
そこで、キャラクターの役割別に性格などを考えてみよう。

@主人公
RPGの性質による。つまり
・主人公=プレイヤー
・主人公≠プレイヤー

の二つの場合で異なるからだ。
前者はいわゆるドラクエ系。主人公になりきってプレイできるように、元々主人公の
「個性」は用意されていない。後者はいわゆるFF系。主人公は個性を持ち、
プレイヤーの意思とは無関係に色んなことをしゃべる。この辺の事に関しては
他の方々がいろいろ解説してくれているので、ここではあえて省略する。
ただ、プレイヤーが操作するのが嫌になるような主人公は避けたい。
<性格の例>
勇敢・積極的・優柔不断・うつ・器用・いざという時頼りになる・ダメ人間
※ここに記しているのはあくまで例です。また物語の性質にもよります。

Aライバル
「ライバル」と聞くと、なぜかドラゴンボールのべジータのイメージが付きまとうのは
自分だけだろうか・・・。それはさておき、ライバルというからには強めのキャラにしたい。
張り合うような気もなくすような奴では困る。主人公より一枚上手ぐらいがちょうどよい。
また、ライバルには
大抵「敵」と「味方」の二面性を持っていることにも注意したい。
普段は敵のように振る舞い、肝心なところでは助けてくれるようなキャラ、
というのが一般的。
<性格の例>
主人公と正反対・暗い・プライドが高い・感情的・冷徹・気が強い

B恋人
これは一番難しい。どういうキャラが好みかは十人十色なので、あまりかたよった
設定は避けた方がいいだろう。ただ、無難に行き過ぎて魅力の感じられないキャラ
になっても困る。
「苦難をともに乗り越えた二人は容易に結ばれる」ということもあって、
主人公とともに行動させるのが普通。
<性格の例:男の場合>
勇敢・美形・おちゃめ・ドジ・いざという時に頼りになる
<性格の例:女の場合>
優しい・美形・おちゃめ・ドジ・一途な人・かわいい

C宿敵
「宿敵」というのだから強くて当然。また、旅の途中で何度か出くわす事になるだろう。
しかも、主人公が何度挑戦してもなかなか勝てず、
最後に何とか勝つ・・・という
パターンが多い。ここは裏をかいて、
最後まで勝てないという設定にするのも
面白いかもしれない。基本的に醜いキャラに仕立て上げるのが普通であるが、
その一方で、
陰に隠れた人間味を表現すると単純でなくなって良い。
表で色々悪さをしているが、実はそれも家族のため・・・とか。

<性格の例>悪い・醜い・冷徹・イヤミ・実は優しい・某親父

とまあ、かなりありきたりになってしまったが。上にあげたような重要人物であるほど
キャラに個性をもたせることが重要だ。普通の村人が強烈な個性を発揮しても
あまり意味がない(・・・もっとも、たまにそういうのがいると面白かったりするのだが)。
キャラの個性を表現する方法はいくらでもある。例えば、言動やしゃべり方、服装
等がある。特にしゃべり方は語尾を変えるだけではなく、キメ台詞を言う、
前置きが長い、まわりくどい、知ったかぶる、など工夫すると良い。


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