●ストーリー展開

さて、RPGというのだからストーリーが肝心だ。
そこで再びストーリー展開について4種類のパターンを例に取る。

@イベント連鎖型
時の流れ通りに物語が進むスタイル。ああなって、こうなって、そうなって・・・という形。
主人公の体験した事=プレイヤーの体験した事、という点で、もっとも単純かつ分かりやすい
パターンであるといえよう。

Aバックグラウンド型
プレイヤーが主人公を操作する以前のバックグラウンドが、プレイを進めるうちに
徐々に明らかになる形。例えば、まったく知らない人物に話し掛けたはずなのに、主人公が
「おっす久しぶり!あれから順調なのか?」と言ったりする。これにより主人公の人物像を
認識させると同時に、ゲームの舞台となる世界に、より深みを持たせることが出来る。

B隠された過去型
「バックグラウンド型」と似ているが、もっとストーリーに密接にかかわるものを指す。
例えば次のようなもの。
・記憶喪失になっていたが、何かのきっかけで突然重要な事を思い出す
・父親の日記に自分の幼少のころの記録があり、自分に秘められた力を知る
等がある。ときには
冒険の目的すら変わってしまう場合もある。
また、最初に何も事情を理解しない状態でイベントを進ませておき、後から事実を
暴く事によって
「ああ、あれはこういうことだったのか」と、一つのゲームの中で
それを実現する事も可能。

C完全停止型
これは「探索」をメインにしたゲームの極端な例である。プレイすることにより、
その世界での生活、歴史、裏事情などが徐々に明らかになっていくが、
ストーリーは
まったく展開しない
。よって、プレイヤーを飽きさせてしまう可能性大なので、
このタイプのゲームを作る際には、かなり特殊な世界と、凝った設定を考える必要がある。

以上、よくあるストーリー展開4つについてかるく説明した。
特に、
Aを中心に話が始まり、@を経る段階でたまにBに出くわす
というのがもっともオーソドックスな形だ。Cは極めて特殊。
物語に深みを持たせるためには、なるべく凝ったストーリーが望ましいが、くれぐれも
複雑にしすぎて混乱させることのない様に心がけたいところ。


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