人気ホームページ“ランち!@ほ〜む”の総ファイル容量がこのほど本格HPの目安と言われる10MBを超過した。10MBはプロバイダー(つづきの森)がHP用に無料で提供する上限でもあるため、ランち!製作者との間で契約再交渉がもたれていたが、4MB増設するという内容で契約の改訂が成立した。代わりに、ランち!側は、プロバイダー料金の引き上げに応じる。人気ホームページを引きとどめておきたいプロバイダーと、変更を避けたいランち側との思惑が一致したもの。このファイル容量増設により、一部のページが見られない、カウンターが作動しないなど、最近発生していた問題が今後は解消すると見込まれている。
事実7月以降、一部の熱心なファンから、ランち!の動作の不具合が指摘されていた。
もっとも、ランち!側は、大部分の閲覧者はトップページを開いて、新しいページがアップされていないことを確認するとすぐにサイト出てゆくので、昔つくったページが乱れていてもまず気がつくまい、と見ていた。そのため画像データを再圧縮して容量を節約するという応急措置がとられる一方で、今後の対応として、在庫管理手法の応用して先入れ先出し法により、古いページから削除してゆく方法や、無料HP提供プロバーダーとの提携などが検討されていた。
しかし、最終的には、昔のページを残しつつ、またアドレスの変更等の面倒が起こらない道が選択されたのである。「ファンの気持ちを第一に考慮して判断した」(ランち家関係者)、という今回のファイル容量増設で、“ランち!@ほ〜む”は本格HPに向けて新たなステージに突入したと言えるだろう。
2001年6月の開始以来“ランち!@ほ〜む”のこれまでの道のりは決して平坦ではなかった。特に今年2月の大幅刷新までの数ヶ月間は、ほとんど更新なしのほったらかし状態であった。、こういうランちパパの気まぐれがこそがこのサイトの決定的な弱点である。
そもそも、わんこ実写漫画とか、ランちニュースなどの題材が今後もコンスタントにでてくるものなのか。このような企画をたてたこと自体に無理があるのではないか。相手はただのわんこである。かわいい、かわいいだけではすまされないのである。
さらに、仮に新ページのアップが現在の更新ペースで続いたとすると、今回の4MB増設では数ヶ月程度しかもたない、と専門家は見ている。だいたい、量が多ければいいというものでもあるまい。大切なのは中身である。量が多ければ多いほど良いのは、せいぜい、学生街の定食屋の盛り付けくらいのものであろう。
前途に問題は山積している。真価が問われるのはこれからである。