Zlog令和バージョン 以前コンテストログとしてZlogを愛用していましたがCWポートが使えず、ここのところはずっとN1MM Logger+を使っています。ところが最近Zogのオープンソース化により新しいバージョンのZlog令和版が公開されました。問題のCWポートも自由に選択できるようになりましたので、2021年4月のAll JAコンテストで試してみました。マニュアルはここにあります。 気に入った点は、 ・CWポートが自由に選択できる ・クラスター情報がバンドマップに反映される ・複数バンドのバンドマップが表示できるので他のバンドの様子が分かる。特にEスポ発生状況などが分かるのは便利そう。 ・ メインのウインドーはこんな感じ。 左下はメモ用のコンテストバンドプランとファンクションキーのアサイン状況。無視してください。 右下はクラスター画面でJA2YYFに接続しています。 CQを出すときの手順は受信したコールサインを入力後Tabキーを押すと自動でコンテスト番号を送出します。 F3(設定次第ですが)を押すとTU this is JA1PTO testと送出します。 入力フィールドに入力したコールサインや受信コンテスト番号は不要な場合はCtr+N(Ctr+Kでした)でクリアできます。 バンドマップはこのように複数バンド分を独立して表示します。N1MM Logger+ではトランシーバー毎の表示でアクティブなバンドのみが表示されます。この点はZlogに軍配が上がりますね。 クラスター情報はtelnetの設定で行います。私はJA2YYFを選びました。set dx filter spottercty=jaでjaからのスポットだけを表示するように設定できます。 また、この設定画面でリグとの接続設定も行うのですが、COMスピードが非常に微妙、私の場合にはこの115200bpsだけで接続出来ました。また私のリグはTS-480ですが正式にサポートされていず、未確認だがTS-570が使えるとのことでした。 送信するパワー(PLMH)はバンド毎に設定出来ます。なかなかやり方が分かりませんでしたが、zlog.iniのファイル の中に以下のような記述がありました。 Power1.9MHz=M Power3.5MHz=M Power7MHz=M Power10MHz=H Power14MHz=M Power18MHz=H .....以下省略。バンド毎にPLMHに変更することが出来ます。 バンドスコープの設定画面です。ここでチェックしたバンドスコープがすべて表示されます。 RIGコントロール画面です。リグの切り替えはシフト+Xで行えます。TS480とIC911Dを切り替えて使っています。 使い勝手ですがN1MM Logger+の良いところは、CWの場合、CQを出し、応答しNRを送り、相手からのNRを受信し、ログに登録し、最後にTU CQ de JA1PTOを送る、のがすべてエンターキーを押すだけで自動で進みます。S&Pの場合も同様です。Zlogの場合にはすべて必要なファンクショ ンキーを押さなければならないところがやや作業が多い。 Zlogが最も良いところはマルチですね。ちゃんと日本語で県名や市名が出ますが、N1MM Logger+では番号しか出ません。 N1MM Logger+のマルチ画面はこんな感じです。 ということでAll JAの結果はこれです。初日は7Mが全く飛んでくれなかったのですが、二日目はそれなりに取ってもらえました。1.9Mもマニュアルチューナーと同軸ケーブルドラ イブで数局出来ました。最大の問題は3.5Mがパソコンに回り込み全くできなかったこと。後日USBハブを交換したところ直りました。やはりコンテス トには事前のチェックが不可欠と思い知らされました。次回はオールバンドで出られそうです。 国内コンテスト用の定義ファイルはここにあります。 マクロは以下です。
メモリーバンクの切り替えは「シフト+F」です。
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