かわいい贈り物
降り積もった新雪が、強い風で荒れ狂うように舞い上がった。
木も家さえもべったりと雪に覆われる地吹雪が続いた翌朝のことだった。
真っ白くなった私の車に、のびのびとした大きな字で
女の子の名前が書いてあった。
家の前で幼稚園の送迎バスを待つ子の名前だった。
私は何だかうれしくなって、次の日、ミニ雪だるまを1個作っておいた。
バスが行った後に見てみると、雪だるまは3個に増えていた。
どうも家族ができたらしい。
今度は、南天の葉と実で雪うさぎを1匹、ブロックの上に置いておいた。
するとどうでしょう。雪うさぎは2匹になっていた。兄弟かな?
この春から女の子は小学校に上がるから、
雪の日の小さな贈り物もこれでおしまい。
2003.2.16. 読売新聞朝刊 気流 新潟県 主婦 F.K 投稿記事より