90歳の友人への若者の温かい手
90歳の友人が手押し車を押しながら、我が家を訪ねてきました。
手押し車は彼女のつえ代わりです。
5年ぶりの再会で、楽しいひと時を過ごしました。
友人は埼玉に住んでいるので、私は乗換駅の新宿まで見送ることにしました。
新宿駅に着くと、ホームと電車の間が広く開いていました。
すると、そばにいた若い女性が「私が」と言って、
さっと友人の手を取って無事に降りることができました。
私たちはお礼を言って、埼京線のホームに向かいました。
ところが今度はエスカレーターが見つかりません。
私は、手押し車を提げて友人の手を取り、長い階段を上ろうとしました。
すると今度は別の若い女性が「私が手をつなぎましょう」と
友人の手を取ってくれたのです。
友人と別れてから1時間半後、無事に家に着いたという電話が友人からあり、
ほっとしました。
我が家に来る途中にも、きっと若い人の助けをかりたことでしょう。
若い方々からの温かい手に、心から感謝しました。
2003年2月7日 読売新聞朝刊 気流より・・・
無職 S.Y. 78歳 東京都 投稿記事