アリ

「ここにチャンピオンがいるぞ!ここにチャンピオンがいるぞ!ここにチャンピオンがいるぞ!」
アリは太鼓を叩きながら絶叫した。
アフリカでの試合、アフリカ系アメリカ人として彼はアフリカでの人気が絶頂であった。
練習といいながら彼はその人々との交流に気を使い、
それでいながらチャンピオンの威厳も保っていた。
型破りなチャンピオンはリングへ向かうのだ。


世界ヘビー級ボクシングチャンピオン、モハメッド・アリの半生を描いた実話映画。
蝶のように舞い蜂のように刺す今までにない軽々しいボクシングと、
そのビッグマウスで有名になったモハメッド・アリ。
世界チャンピオンになるのは簡単だった。
だが、彼は黒人差別と戦うために黒人運動に参加したり、
戦闘への絶対の反対からベトナム戦争への徴兵を拒否し、
逮捕されたりと波乱万丈の人生を送ることになる。
そして、彼はカシアス・グレイというアメリカ人としての名前を捨て、
イスラム教徒になりあの有名な「モハメッド・アリ」となるのだ。
落ちきった人生を世界チャンピオンへ帰り咲く物語である。