ロザンナのために

「死んじゃだめだ!」
男は突然自殺しようとしている子供に大声で叫んだ!
「死んだらみんなが悲しむ、死んではいけない!」
それを見て他の子供がくすくす笑い始めた。
「やっぱり出てきたよ」
そういうと自殺をしようとしていた子供は突然笑い始めたのだ。
それを見た男は子供が自殺をやめたと思い満足そうに笑みを浮かべている。


イタリアの小さな町にある夫婦とその婦人の妹が3人で小さな食堂を経営していた。
だが、婦人は不治の病で余命わずかと宣告されていたのだ。
夫はその事実を知り、重大な事に気がついた。
実は夫婦には子供がいた。しかしわずか5歳で亡くなっていたのだ。
もちろんお墓もあるのだが、お墓の土地が狭く、収容できるのはあと3人分しかない。
そこで夫は町で今すぐ死にそうな人を励まし、運転者には安全運転を呼びかけ、
妻と子供と自分の3人が一緒のお墓に入れるように色々画策するのだ。
そして、思いついたのは死人が出ないようにすること。
それと、お墓の近くに土地を持っている地主に頼み込むことであった。
だが、その地主は実は女房を取り合った元恋敵であり、
その息子と女房の妹は恋仲であった。
複雑に絡み合った人間、いや肉親関係のなか繰り広げられるドタバタ劇。
だが、映画の中では夫婦の愛を一途に描いた映画である。
最後の最後まで映画を観ると大どんでん返しが待っている!