マイフレンドメモリー

数日遅れのクリスマスパーティーの後、ケビンとマックスの2人はドアの前で夜空を見上げる。
「あの星は何千光年前の光を写しているんだ。星は絵みたいなものさ…。」
ケビンはそういうと部屋に戻り何かを持って外に出てきた。マックスに分厚い本を渡したのだ。
「何も言わなくていい。気持ちは十分伝わってる。」
本を開けてみると中には何も書かれていない。
「何も書かれてないよ…?」マックスがそういうとケビンはニヤリとし、「目を閉じて」と言った。
お互い目を閉じ「」「文章はイメージなんだ。一つの文字は絵なんだ…。」ケビンがそういうとマックスはうっすら目を開けた。
「想像力があれば、鎧だって着られる。君に想像力があればだけどね…。」
ケビンは一粒流れてきた涙を拭い「おやすみ」と言い部屋に戻っていった。それはまるで別れを言うようなそぶりだった。


殺人鬼の親を持つマックス。学校では留年に次ぐ留年を重ね、学校でもいじめられていた。
中学生というにはあまりに大きすぎる容姿に化け物と呼ばれいじめられていたのだ。
そんな中、隣の空き家にある母子が越してくる。
子の名前はケビン。両手には杖を持ち、極端に曲がった背骨が服の上からでもわかる。
彼は原因不明の病気で骨がある一定の大きさから成長をしないという難病だった。
しかし、ケビンは誰にも負けないぐらい頭が良かった。
ひょんな事から出会った二人は不良から逃げ出すためにマックスはケビンを肩車し、合体するのだ。
それから彼らはたびたび肩車をし、馬に乗った中世の騎士を気取り町を冒険しはじめるのだ。
人生に希望を見いだしたマックスと、いつ死んでしまうかわからないケビンの二人の友情を描いた映画である。
この映画は内容以外に見所がある。
それは音楽である。スティングのマイティという歌が要所要所で流れるが、
その時に幻のようにケビンとマックスを見守る騎士が現れるが、それをスティングが演じているのだ。
騎士が現れるときはなぜか鳥肌が立ちまくった。
この映画の最中4回は涙が流れた。