〜2007年11月号〜

  <30日(金)> 


 秀景満・Gardenツアーが終わって、早1週間が経とうとしています。
 各地のライブにお越し下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 6月に秀景満2ndアルバム「Garden」をリリース、8月に15公演・10月と11月に7公演ずつ計29公演のGarden発売記念ツアー、今回は初めて四国にも行くことができて、やっと北海道・本州・四国・九州の全部に行くことができました。
 各会場のスタッフの皆さんやライブを企画して下さった方々、お世話になった皆さんに心から感謝をしつつ、僕のブッキングでのツアーとしては一番多い公演数(あ、横浜関係は秀清くん、奈良は景ちゃんのブッキングでしたけどね)だったし、そういう意味でも、千秋楽の佐世保まで無事に終わって非常に感慨深いものがあります。

 各地が大入り満員!だったワケでもなく、諸々ギリギリのツアー(笑)でしたが、秀清くんと景ちゃんはそれでも文句一つ(くらいはあったかも知れませんが)言わずに、移動・ライブに取り組んでくれました。
 ブッキング隊長としては嬉しい限り。二人にもお礼を言います。「ありがとう」。

 秀景満。良い表現ではないけれど「ヘタうま」なピアノトリオだと思ってます。
 3人とも、世の中誰もが認める並外れたテクニックを持ってるワケでもないし、ミスだって決して少なくない。そういう意味では、インスト音楽にテクニックを求めて聴いてらっしゃる方には、きっと物足りないでしょう。
 僕らがやっている音楽の中身についても、いわゆる「ジャズファン」に言わせれば、「スタンダードをやらないピアノトリオ?」だとか「ポップ過ぎて軟弱〜」だとか「ピアノトリオなのにエレキベースで、しかもチョッパーソロかよ(苦笑)」だとか・・・まぁ、いろんなコト言われてそうなのは想像に難くありませんが。

 知ったこっちゃありません(笑)。

 秀景満には「3人で楽曲を昇華させる」チカラがあります。
 演奏中の3人それぞれに舞い降りて来たアイディアを瞬時に飛び交わせ、それを受け入れ合い呼応し合うことでさらに変化・進化していく楽曲たち。それは決して、机上のアレンジや演奏前の打ち合わせなんかでは生まれない。
  自由な発想に基づいて連日のライブの中で曲を進化させ続ける、秀景満はそれができる3人が集まっているし、実はこの手の音楽の一番の醍醐味の部分を実践できているバンドだと感じています。

  Contrailがリリースされたばかりの頃、ライブを聴いていただいた音楽ライターの富澤えいちさんが評して下さった「楽曲に誠実に取り組むトリオ」というコメントがとても嬉しかったし、その気持ちは今でも忘れるコトなくやっているつもりです。

 もちろん。個々人ではまだまだ精進しなければならない部分があることは3人とも熟知してます。それを踏まえた上で、でもこのバンドには「1+1+1」が「3」どころか「100」や「200」、さらにそれ以上の物を生み出して行けるチカラがある。そう思っています。

 これからも秀景満は全国各地に行って、その「3人で寄ってたかって曲を昇華させて行く」様を、1人でも多くの皆さんに聴いていただきたい。そのためにもブッキング隊長、これからも頑張ります!