〜2006年8月号〜

  <11日(金)> 


2006年7月、素敵なライブハウスがまた一つ、その歴史に幕を閉じました。


お店の名前が入った入口のドア

横浜 戸塚・G-Clef。「ト音記号」という名前のライブハウス。
戸塚駅から商店街を抜けた先、戸塚小学校手前の左手に、趣のある3階建てのそのビルはありました。
1Fがレストランバー、2Fがライブスペース、3Fがレンタルスペース(カラオケ有り(笑)、空いてる時は楽屋に)。
美味しい食事とお酒を楽しみながら、座り心地の良いソファに身体を委ねてゆったりと演奏を楽しむ、そんなコンセプトでありながらも決して堅苦しい雰囲気じゃなくて。

僕らにとって、そしてきっとお客さんにとっても、非常に居心地の良いライブハウスでした。

初めて出演させていただいたのはたぶん5年前、楠瀬誠志郎さんのライブだったと思います。
その後KORENOSや秀景満の他、三好功郎さんのセッションとかで何度もお世話になりました。

本番前にパスタで腹ごしらえするのが楽しみで。
注文すると「大盛りで?」って聞かれるようになったのは、いつの頃からでしたか(笑)。


入口よりステージを臨む

いろいろ思い出あります。

初KORENOSの時、客席自由行動でソファの上を練り歩き回る是さんと僕を、スタッフさん達は目を丸くして見てたっけ。
3Fのカラオケマイクはワイヤレスで、僕のワイヤレスと同じ周波数番号だったので、僕のアンプから女性の熱唱が聞こえてきたり。

そういえば、秀景満ライブの直前に平井景くんが交通事故で入院、急遽スチールパンの原田さんにお願いしたことありました。
「秀景満」ならぬ「秀芳満」。
サンキチさん(三好さんね)が事故に遭った時は、僕とサンキチさんの連名2daysをサンキチさん抜きで2日間やったり。
この時は本人抜きでサンキチさんの曲を演りましたねぇ。

良い思い出です。
事故に遭った当人にとっては、とんでもない思い出なんでしょうが(笑)。


7/22秀景満・小道具のウチワ
(ポインタ乗せると裏返ります)

村井秀清くんがお店のオープン間もない頃から出演してた縁もあって、秀景満は何度もライブさせていただきました。
アットホームな雰囲気に甘えてノンビリMCになり、終演が23時を回ってしまうことも多かったですな。m(_ _)m
でも、ここのお店で重ねたライブが、秀景満の成長の大きな要因になったのは確かだと思います。

そんなワケで、7/22の秀景満と7/23のセッションでG-Clef最後の出演をさせていただきました。
ちなみにレストラン営業は7/23が最終日。
その最後の2日間に出演させていただけたコト、ホントに嬉しかったです。


秀景満・記念撮影

7/23は、閉店を惜しむたくさんのお客さんで、1Fは大賑わいでした(朝方まで賑わってたらしいです)。
楽器の片付けで、賑わってる1Fを通りかかった時、誰かが言ったのを小耳に挟みました。
「こんなに人が来るんだから、閉めなくてもいいのに〜」
普段からみんな来てくれてたらね、閉めなくても良かったんだわ、きっと。
・・・そう思うと、う〜ん、やっぱりすごくザンネン。

2006年7月、素敵なライブハウスがまた一つ、その歴史に幕を閉じました。
横浜 戸塚・G-Clef。「ト音記号」という名前のライブハウス。
そのアットホームな店内と雰囲気、ずっと忘れないでしょう。
9年間、お疲れ様でした。

・・・そして、心から・・・ 「ありがとうございました!」