<作文:「Favor Of My
Friends 2003」ができるまで>
前作「Favor Of My
Friends」をリリースしたのが1997年、その後自分自身がリーダーセッションのライブに目新しさを見いだせず、一息ついているような状態でした。そして迎えた2000年夏、それまで14年間在籍したT-SQUAREを離れフリーになることが決まったのに加え、この年の始めに地元山形の蔵王でのイベント用に「Let's
Go To The White Park」「Super G」「Try The
Wall」の3曲を作曲していたことがきっかけとなり、また新たな気持ちで「Favor
Of My
Friends」をスタートさせようと思い立っている自分がそこにはいました。
2000年12月14日、自分の36回目の誕生日にリスタートの意味も込めて初めてこのメンバー(須藤満(b)、米川英之(g)、高橋亜土(kb)、小森啓資(ds))でのライブを六本木PIT-INNで開催、翌2001年には1月に東京から西で8ヶ所、3月末から4月にかけて北で8ヶ所、9月には京都までの4ヶ所でそれぞれツアーを行いました。年令も近いこの4人でのツアーは、自分の想像をはるかに上回る素晴らしいものになり、このメンバーに対する確固とした信頼感を得ることができました。
翌2002年6月、J2サッカーチーム
モンテディオ山形のオフィシャル・テーマソング「Rushing
Spirits」のスタジオ・レコーディングを経て、10月にこのメンバーで開催した「四座長公演(※)」の最終日を飾った「Favor
Of My
Friends」は、久しぶりだったにもかかわらず前年のツアーをはるかに凌ぐ素晴らしいライブになりました。そしてその夜、漠然としながらも「このメンバーでCDを作りたい」と思っている自分がいました。…それから約半年、その思いは実現する運びとなり、この「Favor
Of My Friends
2003」のレコーディングへとつながったのです。
レコーディングに先立ち4月20日〜22日でBlues Alley
Japan(東京)・Live Spot RAG(京都)・Bottom Line
Japan(名古屋)とミニツアーを行い、戻った23日〜25日で録音、26・27日でミックスダウンという過酷なスケジュールでのレコーディングでしたが、メンバーそれぞれが僕の曲達を十分理解してくれた上で持ち味を発揮してくれている、この上ない演奏内容と曲の仕上がりになったと自負しています。そんな素晴らしいメンバーはもちろん、今回のレコーディングをサポートしてくれたすべてのスタッフに感謝の気持ちで一杯です。そして何より、聴いて下さる方々に喜んでいただけたら最高に嬉しく思います。
須藤 満
※この4人での4日間公演で、日替わりで各メンバーがリーダーを務めた。京都Live
Spot RAGで開催。
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