<セルフライナーノーツ>

1986年秋のTHE SQUARE参加から数えて丸25年を迎える2011年。
年が明け、この記念になる年に何か「区切り」になることができないかと
ぼんやり考えながら例年通りに過ぎていた日々は
3月のあの瞬間から大きく変わりました。

テレビ画面の中の信じられない映像を食い入るように見続けた毎日。
その2ヶ月後に直接目の当たりにして来た被災地の状況…。

そして「今年だからこそ作品を残したい」という思いに辿り着きました。
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過去に自分名義のアルバムを2作発表していますが
それらは「ストウ仕切りのセッションのCD化」というコンセプトの作品でしたから
僕はずっと「ソロアルバム」ではなく「リーダーアルバム」という言い方をして来ました。

今回は「ベースという楽器で唄う」ことに重きを置きました。
メロディやソロを「唄う」のはもちろん、バッキングも「唄う」ように。

メロディやソロもツーフィンガーだったりスラップだったり
バッキングも単音だったりコード弾きだったり
1枚のアルバムの中で色んなバリエーションの「唄い方」を
提示できるようアレンジを施しました。

そういう意味で、今作が「初ソロアルバム」と思っています。
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素晴らしい面々が快く参加して下さり、
「思い」を込めた曲達を昇華させてくれました。

そんな1曲1曲の集まったこのアルバムが
聴いて下さった皆さんの明日のチカラになるのなら、
こんなに嬉しいことはありません。

2011
12月  須藤 満

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