いぬの元旦

元旦早々、犬は何をする?

365日が彼らにとっては同じようなものです。飼い主もそれに付きあっていつも通りのお散歩。黄色いゴムのイボ付き軍手をはめてウンチかばんを下げて、中にビニール袋と、崩れかけたボールを入れて。グイグイ犬ぞりのように引っ張る犬達の後を「こら引っ張るな! 待て!!」「付け! 後へ」とむなしい怒鳴り声を上げながら付いて行きます。
1ついつもと違う点は、夕方の散歩に出る時間が早いこと。近所の神社に犬を連れて初詣に行くのがここ2年の元旦行事になっているからです。
神社の近くにテニスの名門私立男子校があります。きっと夏も冬も休暇中もグラウンドでトレーニングしてるんだろうけど、しめしめ、元旦は誰もいない。

こっそり柵から侵入したら犬はいきなり猛烈ダッシュで大地のニオイを嗅ぎ回り、しばらくするとどこからか野球ボールをくわえて来るのでした。こういう時だけTARAは「タラ、賢いねえ」と誉められます。鼻がいいのか目がいいのか、目ざとく落ちてるボールをゲットするのです。
性格的にはTARAはボール投げが大好きというほどでもないようで。近所のフラットコーテッド・レトリーバにしてもあんまりボールで遊ぶ子はいないので、これはこの犬種の特徴かなと私は分析しているのですが、しばらく熱中していたかと思うと突然プイと飽きる。かなりの気分屋。そして次の獲物を探しにほっつき歩くのです。


GUMBYが集中するとシッポがほら、こんな具合





いちおうTARAもボールを投げてもらおうかなって一緒に待ったりするんだけど。ヤル気の差が‥‥


何か聞こえた? 耳がヘンに広がってる


ナイスキャッチ! 毎日やってりゃ慣れたもの

GUMBYはTARAと違って、ひたすらボールをキャッチしては持って来て、また追いかけて、を冬はヨダレが凍ってガビガビになっても黙々とやり続ける犬。
最近は疲れたら自分で「休憩、寝んね」を一瞬するものの、ガバッと立ち上がってまたギンギン。シッポを天に突き立て、緊張に後ろ脚を小刻みに震わせながら「さあ来い」とボールに集中します。
こないだテレビで見たけど、シッポをピンと立てるのは狩猟犬の特徴なんだとか。でも、そこで「投げるよ、おすわり!」と言われたら「ひぃ‥」と小さく鳴いて、いちおう座るふりして地面すれすれズルズルズッと中腰でにじり寄る。
どうひいき目に見ても狩猟犬とは言いがたい、ご愛嬌な犬です。


ボールは「はいよ」と持って来てポトンと落とす

私たちの21世紀最初の日は、こうして平凡に過ぎていったのでした。
あっ、そういえば1月1日はガンビーの誕生日だった! 2歳おめでとう♪


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