J.C.Bach
(1735-82)

2台のピアノのためのソナタ ト長調
 大バッハの末子。1750年、15才で父を失ったため、兄たちのように大学教育を受けることができず、同年、長兄フリーデマンに伴われてベルリンに行き、次兄カール・フィリップ・エマヌエルのもとで音楽教育を受けた。

 クリスチャン・バッハは、優美な旋律と耳当たりのよい快い音楽の作曲家として時流に乗った音楽家のひとりであったといえるが、彼のピアノ協奏曲やピアノ・ソナタが、モーツァルトの同種の作品の先駆者的役割を果たしたという点も忘れてはならない。

 このソナタは2楽章から成り、続けて演奏される。
  第1楽章  Allegro
  第2楽章  Tempo di Menuetto

 装飾音を多様し、細かく素早い動きで第一ピアノと第二ピアノが交互に入れ替わるため、fからpと忙しくコンとロールされる様は楽しい。 (F.K)


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