Dussek
(1760〜1812)

2台のピアノのためのソナタ ヘ長調 作品26    (1790年初演)
 ドゥシェクは(1760チェコスロヴァキア・チャスラフ〜1812パリ)モーツァルトの4歳年下、べートーベンより10歳年長にあたり、古典派の最盛期から次のロマン派が開花した時期に活動したクラヴィーア奏者・作曲家である。歌うようなタッチとペダル、レガートのための運指法で聴衆を魅了、オランダ、ドイツ・ハンブルグ、パリ、イギリスと、広く活動し、ドゥシェク、クレメンティ、クラムマーの3人は、好ライバルといわれた。また、会場がサロンからホールに移った時代で、現在のようにピアノの右側を聴衆に向けて弾くようになったのも彼が最初だ。その作品の和声手法は斬新で、書法は19世紀のピアニズムの発展の先駆けとなり、ベートーベンに多大な影響を与えたと、近年その業績が見直されている。(Y.C)

 ・第1楽章 Allegro  ・第2楽章 Larghetto  ・第3楽章 ロンド Allegretto 


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