Ravel
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「マ・メール・ロア−がちょうおばさん」はペローの童話集で、英名「マザー・グース」。
生涯独身だったラヴェルだが、無類の子供好きで、友人であるゴデブスキ夫妻の子どもたち、ミミとジャンのために書かれた。(Y.C)
1.眠りの森の美女のパヴァーヌ
2.おやゆび小僧
「森で道しるべにパン屑をまき散らしておいたのに、いざ帰ろうとしてびっくり。
パン屑は鳥がみんな食べてしまっていた」というお話。
3.パゴダの女王レドロネット(陶器人形の皇后)
「彼女が衣物を脱いでお風呂に入ると、
人形達は、くるみやアマンドでつくった楽器をひいて、歌い始める。」
4.美女と野獣の対話
「野獣は醜い。だが心は美しい。野獣は美女に妻になってくださいという。
美女はためらう。野獣は生命をかける。美女はついに受け入れる。
すると美女の前に野獣はなく、美しい王子が立つ。」
5.妖精の園
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ロシアバレエ団の主催者ディアギレフの依頼により作曲されたが、この音楽に筋や動きを付けるのは?と振り付けを拒否された。ラヴェル自身により管弦楽曲からピアノ・ソロ用、2台ピアノ用、バレエ用に編曲された。
スコアについている説明によると「渦巻く雲の切れ目から、ワルツを踊るカップルの姿が時折垣間見える。雲は少しずつ晴れ、輪を描きながら踊る人々であふれかえる広間が見える。シャンデリアの光。1855年頃の皇帝の宮廷」とある。
この頃のラヴェルは第一次大戦に志願して輸送隊で従軍。赤痢や凍傷にかかり除隊。また、最愛の母を亡くし、精神的ショックが大きかったようだ。精神的トラウマと平和な社会へのノスタルジーであろうか?(Y.C) |
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