ストーリーを考える@
 フ・・ギャルザックはまだ来ていないようだな。
かなり重要度の高い内容だから私がやらんとな。
 ・・・
 お前はいつもここにいるな?ヒマ人が。
 いや、ここで寝泊りしてるんで・・・。
 ・・・!
 ま、まぁいい・・・。
 では早速始めよう。
 ちょっとまったぁぁぁ!!
 この熱いテーマ!
 俺に語らせろ!!
 ウォォ。ホセさん。お久しぶりです。
 ちょっと旅から帰ってきたら、なにかやってるじゃないか?黙ってみているわけにはいかん!!
 さて、タイトルを見ても分かるようにストーリーについての話だ。@ってのが見えると思うが、まだ続くということだ。
 フン・・。くだらん小細工を。
一気に書けばいいではないか。
 長いのを一気に書くのは疲れるし、読むほうも疲れる。
区切りをつけたほうがいいんだよ。
 そうだそうだ。
 ・・・く。

 まぁいい。では、「ストーリー」についての講義を解説する。ステファン君。いつもみたくアホらしく振舞って、質問してみてくれ。
 ・・・
えーと、やっぱりストーリーってそんな大事なもんですかね?

 ホセさん。
 オウ!大事も大事だ!
これなくしてはRPGはちょっと語れないなぁ・・・。
 例えシステム重視のゲームだとしても、ちょっとしたストーリは入れてあるからな。
む、無視された?こ、この私がぁぁぁ・・・。
 ホセ先輩!!
ストーリーの役割みたいなものってを教えてください!!
 おうよ!!
 なんでRPGにストーリーがいるか?それは、RPGというのは、ロールプレイングゲーム、プレイヤーがキャラクターの役割(ロール)を演じて遊ぶというのが原義であり、ストーリーがなかったらなにをどう演じていいかわからないからだ。
 ストーリーってのはプレイヤーをスタートからゴールまで導くために必要な要素なんだ。これがなかったら、どこへいけばいいのかわからず、プレイヤーはさまよう事になる。
 なんの目的も無くただ、バトルを繰り返すとか・・・。そんなゲームは誰も遊んでくれはしないよな?
 成る程、つまりストーリーというのはプレイヤーを誘導してくれるというのが基本なわけですね?
 ゲームの目的もそこから発生してくると。
RPG以外のゲームならストーリーを考えずにすむから楽だな。
 ストーリーがRPGだけにあると思ったらそれは間違いだ。どんなゲームにも大なり、小なりストーリー性が内在している。
 インベーダーゲームにしても「侵略者から地球を守る」のようなストーリーがあるのだ。
 成る程・・・。とするとストーリーというのはゲームの目的を示すものということが言えますね?
 うむ、その通りだよ、ホセ君。
 もちろん、それは一つの要素だ。アクションゲームやシューティングなら、ストーリーゲーム目的という形で十分だろう。こういうタイプのゲームをストーリー目的で買うやつはいないだろうからな。ただ、RPGの場合は話は別だ。
 RPGの場合、ストーリーそのものを楽しむというのも遊び手の望むものだ。だからこそ、ストーリーはゲーム目的を示すだけでは不十分なのだ。
 そっすねぇ・・・。RPGはやっぱりストーリーが楽しみですよ。ウン。RPGの場合ストーリーはプレイヤーゲーム目的を与え、その過程でのストーリー楽しませる。
 うん。大体いいだろう。ストーリーとゲーム目的の関係についてもう少し触れてみよう。ゲーム目的の提示についてもいろいろとパターンがあるのだ。
 
例えば、昔の単純なRPGはストーリーが一直線だった。初期のRPGならば「魔王を倒す」と、ストーリーの始めに目標を提示するだけですんだ。
フン。昔のヤツラはラクだったな。まったく。
 もちろん、今でもこういうタイプのストーリーはたくさんある。それはそれでわかりやすいという理由で人気があったりする。
 だが、多くのRPGのストーリーは直線では無く、うねっている
 うねっている・・・?
 どういう意味だっけ?うねる?
 つまりは、最初に与えられるゲームの目的が最終目的とは一致してないパターンのことだ。
 プレイヤーは目先の難題を次々と解決していくのが目的となる。ゲーム目的は初めから終わりまで一貫しているのではなく、うねりのなかでさまざまに形を変えているのだ。
 プレイヤーがなかなか先の展開を予想できないということですよね?どんでんがえしとかもありますしね。
 目的が一貫してたら展開は、見え見えですもんね。
 そうだ。
 だが、まったくストーリーを予想できないとなると、プレイヤーの楽しみは半減する。どういうストーリーが続くのかと、期待させることも大事だからだ。
 プレイヤーに期待を持たせるスパイス、それが「伏線」だ。
 プレイヤーはこの伏線によって、さまざまなことを想像できる。そして、ゲームをクリアして「伏線は一体なんだったのか」ということが解き明かされることに一種の快感を覚えるのだ。
 伏線はストーリーに深みを出すために必須といってもいい要素だろうな。
 フン。ならば、散々先のストーリーを匂わせてやればいいわけだな。
 ただ、伏線を配置する際には様々な注意点がある。
・一旦出した伏線は責任を持って処理をする。
・伏線を乱発しすぎて、先のストーリーを見抜かれては意味がない

という、この二つだ。
 伏線の処理についてだが、プレイヤーは伏線が解消されることを期待してゲームクリアするわけなので、そこで解消してあげないと、激しい欲求不満をプレイヤーに与えることとなる。カタルシス(浄化)によってさっぱりとしたいのがプレイヤーの気持ちだろう。
 伏線の配置の理想は
・ストーリーが見抜かれそうで、見抜かれない。
というのがベストだ。だが、熟練したプレイヤーほど、伏線に敏感なので、よほど自信が無い限りムリはしないほうがいいだろう。ストーリーを見抜かれるという事態はなるべく避けたい。
 なるほど、今回教えてもらったのは
・ストーリーの役割
・ストーリーとゲーム目的の関係
・伏線について

でしたね?では今日は時間が押しているので・・・。
 うむ。区切りが良いので、続きは次回に回す。

実際にストーリーを作るということを考えてみよう。
 ・・・。
 チクショォォォ・・・。
 俺をないがしろにしやがって・・・・。

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