--Fly high touch the sky, you will die!--
―――どんなゲームを作りたいのか?
自分がどんなゲームを作りたいのかを考えてからゲームを作り始めるのも悪くない。
何気なくRPGツクールをいじくってるのも楽しい。
だけど、今日は自分の作りたいゲームがどんなものなのかをじっくり考える日にしよう。
―――主人公をどんな人物にしたいだろう?
基本的にRPGにはプレイヤーが操作する人物がいるはず。それを主人公というコトにしよう。
まず、大きくわけて二つにわけれる。
『主人公=プレイヤー』『主人公≠プレイヤー』
■主人公=プレイヤー
プレイヤーがゲームの主人公になりきるタイプ。
Role Playing Game---[Role:役割][Playing:遊ぶコト][Game:ゲーム]それぞれの単語を直訳するコトこうなる。
本来のRPGの流れから行くとこちらが正しい。
だけど、コンピュータゲームが普及している今、RPGの定義は大きく変わってきているし、枝分かれしている。
よく言われるのがDQタイプ。
■主人公≠プレイヤー
ゲームの主人公が自分で考えたりするタイプ。
コンピュータゲームの流れの中でできてきた新しいRPGの形とも言える。
ゲーム色よりも、小説や映画などといった『観る』コトを前提として作られたものだと言える。
プレイヤーはゲームの中に生きるキャラの生きざまをみつめるコトができる。
よく言われるのがFFタイプ。
遊ぶには、本来のRPGの流れ『主人公=プレイヤー』の方が好き。
だけど、自分の作りたいものは?と問われれば『主人公≠プレイヤー』を選ぶ。
理由もつけてみよう。
『主人公≠プレイヤー』にするコトで主人公に個性を与えるコトができる。
主人公をゲームの世界にすむ住人として位置付けるコトができる。
だけど、『主人公=プレイヤー』にした場合、その主人公はプレイヤーを要れる器。
作っていく過程で魂のない殻と向き合い続けるのは嫌だ。
まずひとつ『主人公≠プレイヤー』が決まった。
次はさらに細かくわけてみよう。
『種族』『性別』『年齢』『出身地』
■種族
人間、エルフやドワーフなどと言った亜人、ロボットやモンスターなども種族と考えていいだろう。
実在しない種族などをだして世界観を盛り上げるコトも大事な要素だ。
■性別
男・女・不明・無性など性別も多用にわけるコトができる。
性別によって、外見や性格なども大きく変わってくるだろうし、物語に臨場感を与えるコトができる。
■年齢
幼年・少年・青年・壮年・老年・・・軽くわけただけでもこれだけでてくる。
具体的な数字をだせばもっと細かくわかれる。
年齢はある種の経験値。
15歳の少年と200歳のドワーフでは積み重ねてきたものが違う。
■出身地
王宮出身・戦国出身・樹海出身などと、出身地だけをみてもその人物がどのような人間なのかがわかる場合もある。
主人公は言わばゲームの顔。
代々人間、性別不祥、17歳、三重出身などといった平凡なキャラではいけない。
もっと癖のある、濃い設定がプレイヤーをゲームに惹き込む。
まず種族。
種族を人間意外にするのはなかなか勇気がいる。
作者もプレイヤーも人間だ。
どうしても人間という種族を軸にものごとを理解しがち。
人間以外の種族が主人公だと『対人間』のようなありがちな物語になるコト必至。
それも楽しいのだが、今回は人間でにしよう。
次に性別。
人間にしたのだから『無性』というのはやりにくい。
主人公は男か女である方が馴染みやすく、わかり易いように思う。
市販のゲームなどをみてみると男の主人公が多い気がするのは否めない。
だから、女を主人公にすれば意外性はあるだろうし、新鮮。
しかし、それだけでは癖がたりない気がする。
ここは敢えて、腕っ節の弱い男という設定にしてみるのが面白そうだ。
逆に、仲間に腕っ節の強い女を加えればバランスはとれる。
そして年齢。
物語の展開的に、幼年・老年は厳しいものがある。
幼年・老年を主人公にするのは特殊なケースだと思われる。
だから、少年・青年・壮年の何れかというコトになる。
個人的に物語内に不可欠だと思うのが性的な表現。
適度な性表現は物語を波立たせるのに一躍買うと思うのだ。
そんな中、少年がそれをやるのはとても嫌だ。
残りは青年・壮年。どちらも捨てがたい・・・。
青年の無謀さを楽しむのも悪くない。
しかし、壮年の意地と経験をみせるのも悪くない。
そこで思いつき。
ゲームの中で主人公が成長する。
青年期と壮年期。
二つの時代の主人公をみせるというのは趣向としては面白い。
だけど、作るのは困難だ。
だから、まず青年期を作ろう。
次いで壮年期を作るという経過が作者としてはわかり易い。
最後に出身地。
地名は後で考えるとして、どんな場所かが重要。
主人公はどんな場所でうまれ、どんな環境で育ったのか。
『だからこんな性格になったんだ』というような癖の濃い場所で生まれたい。
ここは想像力を働かせて楽しめるトコだ。うむむ・・・
出身地はなし。ジプシー的な生活をしてきたコトにするのは面白いかもしれない。
[ジプシー:ルーマニアやハンガリーを中心にして数家族または十数家族から成る集団を形成して各地を転々とする。
音楽や踊りを好み、男子は馬の売買や鍛冶(かじ)、女子は占いなどを行う。]
だから、生まれた時から旅をするのは得意。そういう設定できまり。
まとめると、
人間、男、青年(→壮年)、出身地なし。
案外あっさりした設定になってしまった。
だけど、土台がしっかりしているならば大丈夫かな?と思う。
今度は職業について考えてみよう。
■職業
戦士・魔法使い・盗賊・格闘家(モンク)などといった職業(ジョブ)をみかけるコトは多い。
だけど、よく考えてみると彼・彼女等はその職業でどんな仕事をしているのだろう?
ちゃんとその職業で食べていけるのだろうか?
先述の中でも格闘家なんて、見世物小屋でもやっているというのだろうか?
ここでは、お金を稼ぎ、食べていくコトを前提とした職業を考えてみる。
まず、よくありがちなのが『冒険者』というやつだけど、あれは職業なのか?
「A:お仕事はなにを?」「B:冒険です」お見合いの席でこんな回答をされたら一歩後退は必至。
冒険を仕事と考えるのはよした方がいいだろう。
旅をしながら稼げる職業というと『吟遊詩人』などと言った見世物系、『盗賊』などといった犯罪系。
他にも日雇いでなんとか・・・と、いう手もある。
どちらかと言うと日雇いがしっくりくる。
その日、仕事がなければのたれる。
だが、それだけでは本当に死んでしまうかもしれない。
なにか手に職を持たせてやる方が良い。
本業がバイトというのも妙だけど。
さて、どんな副業をもたせるか。
出身地の所でジプシー的な・・・としたのを使って、音楽が好きだという設定にしよう。
『吟遊詩人』のようなカッコイイものでは無いが、旅の先々で歌って踊っておひねりをいただく。
うん、『吟遊詩人』ではないがそれなりにカッコイイし楽しげだ。
本業はバイト。副業はダンサー。妙な職業だけど決定。
他にも考えるコトはあるけど、それは『パーティー(仲間)』を考える時に一緒に考える事にしよう。
とりあえず、ここで考えたコトをすべてあげると・・・
・主人公≠プレイヤー
・種族:人間
・性別:男(腕っ節が弱い)
・年齢:青年(→壮年)
・出身:出身地は無い。生まれた時から各地を転々としている。
・職業:日雇いでなんでも。見世物もできる。
と、それなりに設定ができあがった。
こうして見ると、やけに味気ない。だけれど、すべてに理由をもたせたカッコイイ男だ!
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