キャラクターと個性
コホン。
さて、今日は「キャラクター」について少し話そう。
お願いします。
ステファン君、キャラクターの役割はなんだと思うね?
うーん、やっぱりゲームのストーリーを引っ張っていってくれる存在じゃないスかねぇ・・・。
うむ。その通りだ。
そして、キャラクターにとって命とも言える大事な物は?
・・・個性・・・っすか?
その通り。
個性だ。
個性がないキャラクターなど愛するに足らぬ。
そうっすよねー。
でも、RPGの村人とか個性があったらやってられないですよ。
うむ。それもそうだ。
・・・んーと、じゃあ、キャラクターの個性付けっていうのはどういう風にすればいいんでしょうか?
まずはそのキャラクターのストーリーにおける役割を考えてみることが大事だ。
・・・というと?
役割というのは、そのゲーム内でのそのキャラクターの重要度だ。主人公なのか、脇役なのか、そういうことだ。
えーと、つまり、キャラクターの個性づけはそういう役割によって決まると?
個性の強い順に並べると
主人公>ライバルやラスボス>仲間達>仲間にはならないが、イベントで関わる脇役>村人
というのが、一般的ではないかと思う。
必ずしもこの通りではないでしょうね。
ドラクエなどの主人公に個性があるようには思えませんし・・・。
そう、もちろんこれは一つの例に過ぎない。ただ、ストーリーに深く絡んでくるキャラほど個性豊かにするのが望ましい。そちらのほうが物語が盛り上がるだろう。
そして、いわゆるドラクエの主人公のような「喋らない主人公」についてだが、これを「喋る主人公」のゲームと比較してみよう。
喋る主人公・・・プレイヤーはゲームをあくまで客観的に見る。キャラクターはすべてゲームの物語を盛り上げる役者であり、主人公=プレイヤーの分身という図式ではない。最近のRPGはほとんどこちらの方式だ。
喋らない主人公・・・昔のゲームはほとんどこのタイプだったかと思われる。主人公=プレイヤーという図式が意識されており、物語を主観的に見させるために考案された方式かと思う。小説や映画と違い、自分が主役になれるという醍醐味があると思う。だが、このタイプのゲームは大抵この設定を生かしきれていない。
うーん、喋る主人公のゲームのほうが面白いように見えますね。これだと・・・。
喋らない主人公を使用するなら極力自由にゲームを進められる形式でないと、あまり面白くないと思うのだ。
たとえば はい いいえ の選択肢を出しておいて結局 はい しか選べないゲームなどは 主人公=プレイヤー の図式が成り立っていないと思う。
あー、あれは理不尽ですよね・・。コントローラーを投げつけてやりたくなりますよね・・・。
でも、所詮プログラムに限界はあるし、完全に自由なゲームなんてムリじゃないですか?主人公は決められた選択肢の中から選ぶだけなわけだし・・・。
うむ。私も一般のRPGでは、主人公=プレイヤ− の図式を完全に再現することは不可能だと思っている。
ただし、選択肢にしろ、「プレイヤーが自分で選んだ」という事実によって、プレイヤーに錯覚させればよいのだ。あたかも、主人公がプレイヤーの分身かのように。プレイヤーを錯覚させるということは大事だぞ。
フーン・・・。残念ですねぇ・・・。
どうにかして自分が完全にゲームの主役になりきれるという風にできないですかねぇ・・・。
実は、私はそれがゲームの究極形なのではないのかと思う。ただ、決められたストーリーを辿るというのも別の面白さがあるから、すべてのゲームが 主人公=プレイヤー となる必要はないと思う。2タイプあったって良いのだ。
そして、余談だが、現在もっとも 主人公=プレイヤー という図式を完成させているのはオンラインRPGかと思う。まだまだ未熟ではあるが、主人公がプレイヤーの分身であることを感じさせる。ただ、結局参加プレイヤー全員が主人公のため、ストーリーの主人公になれるゲームではないのだ。
そうっすよねー。今はやりのオンラインRPGって結局レベル上げしたり、他のプレイヤーとだべったりするだけですもんね。ただ、他プレイヤーとのやりとりが一番面白かったりするんですが。
まぁ、どっちも一長一短だということだ。ただ金銭的・技術的にオフラインゲームのほうが作りやすいので、普通はオフラインゲームを作るんだが。
キャラクターの話のつもりが、結構深いところまでいきましたね。ま、そんな俺も個性的なキャラクターの一人!!個性が重要ってことっすね。
そう、そして、個性的なキャラクターを作り出すのは、クリエイターの愛にほかならぬのだよ!!というか愛さえあれば何とかなる!
また、愛ですか・・・。
それでは、今回はこの辺で・・・。
具体的なキャラクターの作り方は、次の回にでもすると思います。
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