Uさんご本人からテーブルの感想をいただきました。ご紹介させていただきますね。
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★ 大きなテーブルが欲しい
家族が集まる場所に、大きなテーブルがあったらいいな。ずっと前か
らそう思っていました。夫が新聞を広げ、子ども達は宿題、となりで私
は本を読んで・・・。お客さまの時にもみんなが座れるような、大きな
テーブル。
無垢の木をオイルで仕上げたテーブルを、はじめて見たのは友人宅
でした。その人が購入したお店にも見に行って、あまりにも高額にび
っくり!以来、ずっとあこがれていました。
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いつか欲しい!が「絶対ほしい!」になったのは、今住んでいるマンションのモデルルームを見に
来た時のこと。部屋のつくりよりも、ウォールナットの大きなテーブルに目がすいよせられました。
新しい家に、新しいテーブルを置きたい。それからというもの、無垢の家具をあつかう店を調べま
くり、カタログを取り寄せ、実際に見に行きました。すてきなテーブルをたくさん見ました。けれど、
これだ!と思えるような、しっくりくるものには出会えませんでした。
無垢のテーブルを、それも作家さんにフルオーダーするなんて!それも百年以上かけて育って
きた樹で!とてつもなく贅沢なことだと今でも思います。でもずっとずっとあこがれていたのです。
イメージ通りつくってもらって大切に使うことは、決してわがままではない!これから先、何十年、
百年だって使えるのだから。そう思えるようになって、エイ・クラフティアにお願いすることを決め
ました。
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★ 夫に嘘をついちゃった!
家具に関心のない夫は、予算内で好きなものを買えば、と言ってくれました。夫にはその予算で、
セットではなくテーブルだけを買うと話しました。椅子なしのテーブルだけでその値段は高いね、と
夫。だけど本当の値段は、その倍!足りない分は内緒で、私が働いていた時の貯金からだすこと
にしました。
もし彼がほんとうの値段を聞いたら、すごくびっくりすることでしょう。もったいないからテーブルに
さわるな!って言うかもしれません。
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★ 般若さんのこと
家具作家の般若さんにお会いしたのは、エイ・クラフティアのお店でした。寒い頃だったと思いま
す。作家さんというと、「ワシの創る家具はコレじゃ」(なぜかおじいさん風)というスタイルを持って
いて作ってもらう方がそこに歩み寄っていくイメージがあったのですが、それは誤解。
私が「すっきりしたデザインで、脚はこんな風で・・・」とお話しすると、般若さんがそれを、さらさら
とスケッチブックに描きだしてくれました。今後の引越しに備えて組み立て式にしたり、天板の下
にたなをつけたりすることも、お話ししながら決めていきました。
本でみる般若さんの作品は、とても個性的。個人のおうちに納めたものも、端正で素敵です。般若
さん自身が作りたいと思うような個性の強いものは、作品展に向けてつくるのだそうです。
依頼主の希望のものをばりばり作るのは、50歳までと決めているのだとか。そのひとつひとつを、
美しいと思えるように作るのだそうです。美大時代は工業デザインを学ばれたとか。納得!
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★ 5ヵ月たちました。
できあがって届けられたテーブルを見たときの気持ちは、言葉では表せません。5ヵ月がすぎた今
でも、でかけて帰ってきたりしてテーブルが目に入ると、なんだかわくわくします。娘にはいつも、
「またママがテーブルなでなでしてる〜」と笑われて。
大きすぎるかな、と悩んだ2メートルというサイズも、テーブルが中心の暮らしにはぴったり。オイル
仕上げは手入れが大変と聞きましたが、そんなこともありません。ちょっとキズつけちゃったり、し
みになることもあるけど、それこそが家族の生活のあかし。むしろ子どもたちがもっと赤ちゃんで、
離食のスプーンで傷つけてしまうような頃から、このテーブルと過ごしたかったな、と思うのです。
樹齢百歳をこえるウォールナットの樹でできた、大きなテーブル。これからもずっとずっと、大切に
していきたいと思っています。
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Uさん、お忙しいのに本当にありがとうございました。これを読んでびっくりしたのは、私が始めて
テーブルをオーダーした時の気持ちと全く同じ、ということ。驚きました。
最後の赤ちゃんの頃・・・というところなんて、全く同感です。もっと早く購入しておけばよかったと
私も思っています。
大地からの力をたっぷりたくわえた無垢の木。そして、一人の人間が最初から最後まで作業する
というところに、この満足感があるのでしょうね。
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Copyright (c) 2006 aya takahachi
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