ブラックウォルナット の ダイニングテーブル と 胡桃(くるみ)のTV台
テーブル 幅 2m 奥行き 80cm 高さ 68cm
TV台 幅 1m10cm 奥行き 40cm 高さ 50cm
東京都世田谷区 Uさん
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Uさんが始めて店に来られた時のこと、今でも覚えています。
真冬の風がとても強い日の朝でした。
入り口の所を掃除している時、声をかけられたのです。
「こんな所にお店が・・・。何屋さんですか?近所にこんなお店があった
なんて知りませんでした。」
しばらくしてもう店を閉めようと準備していた夕方、風のようにふんわりと
入って来られました。
そして驚いたことに、彼女の目は(いきなり)テーブルにくぎ付けになった
のです。
驚きました・・・。だって、私の店に入ってきていきなり家具に目をやる人は
ほとんどいないんですもの。(家具屋らしくないってこと?)
聞くと私と同じ年。若いのにこんな家具に興味が?
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お会いする度、話しがとても楽しくてお友達感覚になってしまいました。
(実はお友達にならないように気をつけていたものですから、ブレーキを
かけるのに大変だったのです。でも、やっぱり親しくなってしまった。)
それから1年くらい経った頃、「テーブル、お願いしたいんだけど」と。
「高いからやめときなよぉ!」と私。
全く本気にしない私に「ねーあやさん!本気なのわかってる?」と言われ、
結局、とても立派なテーブルを買われました。
その熱意にとうとう負けたって感じです。
彼女の希望はシックなブラックウォルナットでボリュームのあるどっしり
したテーブル。そしてできれば耳付きがいい、とのことでした。
完全な木の耳をそのまま形にするのは難しかった為、少し手をいれてもら
ってゆるやかさを出してもらいました。(天板の広い方の面)
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途中、胡桃(くるみ)にしようか悩まれました。胡桃だと色はかなり明るめで
す。ブラックウォルナットは硬い木ですが、反対に胡桃はとてもやわらかい。
世間ではブラックウォルナットやブラックチェリーが人気なのだそう。
でも私の店では、そのような流行の感覚はほとんどありません。
作る人達がそうだから。それぞれによさがあるのです。
結局始めに気に入っていたブラックウォルナットに決まりました。
そしてラッキーなことにブックマッチと言って、2枚の板を本を開いた時のよう
に合わせられる材料が手元にあると。
ただし、お値段も10万円ほど高くなります。(とても貴重なのです)
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5〜6枚の板を合わせたテーブルにするか、流れるような木目が合った2枚
の板にするか悩みました。
そして決断!一生物だし後悔したくない、と2枚の板での製作になりました。
彼女は作家との打ち合わせなどとても楽しんで参加して下さいました。
製作にあたった般若芳行さんも納得の仕事だったに違いありません。
(どちらも楽しそうでしたよ。)
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こちらはテレビ台です。材料は胡桃。
とてもシンプルなスタイルで費用も節約できました。
無機質な場所にこそ無垢の木が人を癒してくれる気がします。
やわらかい胡桃の木。日に日に色濃くなってゆきます。
Uさんはその後パソコンデスクも注文して下さいました。
8月お盆明けには納品予定。
お会いできるのがとても楽しみです。
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