IRAN
ESFAHAN
エスファハンといえば、やっぱりエマーム広場でしょう。
あの広々とした広場にたたずんでいると、
うっとおしいイラン人からも開放されて、のんび〜りできる。
本来ならば、もうひとつの見どころザーヤンデ川の美しさにも触れたかったんだけど、残念ながら、私が行った2001年4月は、
100年に1度の(ウソっぽいけど)水不足のため、川がカラッカラでした。
水がいっぱいのときは、夜になるとライトアップされた橋の光が水に映って、
ものすごいキレイなんだとか。
あー、それだけが心残り…。
イランで、イスラム教について幾度となく考えた。あるジャーメで女の人がお祈りをしているのを見た。彼女はだんだんと祈る声に力がこもってきて、そのうちしくしくと泣き出してしまった。そして、聞いているとしくしくがわんわんに変わった。何を祈っているのかわからなかったが、神にすがっているということだけはわかった。神にすがらないと生きていけないというような雰囲気があった。なんだか、見ているとこっちも泣きそうになってしまった。

 
 いったい神とはなんなのか…

あとで思った。イランは貧しい国だ。食べ物も豊富になく、お酒も禁止、娯楽もほとんど規制されていて、とにかく規則がきびしい。生きていくのはけっこうつらい。日本みたいに、食べたいものを食べ、したいことができる人生はない。神が唯一の救いなのかもしれない。
街のいたるところに、こんなボロ自転車が置いてある。
イランのひとつの楽しみはチャイハネめぐり。チャイハネとは、いわゆる喫茶店で、チャイを飲んだり、水タバコを吸ったりして、時間を過ごす場所。エスファハンには数多くのチャイハネがある。写真は“伝統チャイハネ”といって、地元の人たちがよく来るところ。路地を奥に入ったところにあって、なかなか見つけられない(しかも入りづらい)。ザーヤンデ川の橋の下にもいくつかチャイハネがあって、ハージュー橋のは内装がすごくかわいい!女の子だったら、絶対気に入ると思う。オススメ!
バザールの中の香辛料屋さん。ひとつ言っておくと、イランの料理は辛くない。だけど、決しておいしくない。なにがいけないって、選択肢が少なすぎる。ケバブか、ホレシュという煮込み料理(辛くないカレーライスみたいなもの)かピザしかない(大げさじゃなくて)。しかも、ケバブはパサパサで、ナンも20分くらい経つと、カリカリになってしまう。イランからトルコに戻ったら、トルコが天国に見えた…。
カラッカラのザーヤンデ川をバックに撮ったイランの若者たち。この辺は、けっこうガラが悪いと評判で、何度か後をつけられたりした(怖かった)。この子たちは、なんだろう?一番右はアイドル志望かな?
エマーム広場を囲む建物の中は、空洞になっていて、お店が連なっている。奥の方には、みやげものを作っている作業場もあったりしておもしろい。
これがエマーム広場。宮殿、ジャーメ(寺院)、バザーレ(市場)など、主要建築物がひとところに集まっている。観光客がいっぱい。