TRIX「INDEX」

<収録曲>
1. サムライ(N.Kumagai)
2. Dynasea(H.Kubota)
3. Recollection(N.Kumagai)
4. Miller Light(M.Sutoh)
5. Solitude(N.Kumagai)
6. An Index(N.Kumagai)
7. Ramdash(H.Kubota)
8. Close Your Eyes(N.Kumagai)
9. Good Luck!!(N.Kumagai)

<パーソネル>熊谷徳明(ds)、須藤 満(b)、窪田 宏(kb)、平井武士(g)

発売元:キングレコード(KICJ-470)
¥3,000(税込)

2004年4月21日発売!

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<須藤満的「INDEX」不徹底解説(笑)>

1. サムライ(N.Kumagai) やはり、この曲のインパクトは強烈ですな。始まっていきなり「馬」走ってるし(笑)。曲順については、熊谷ー須藤の間で意見交換が交わされていたのですが、"御大"窪田氏の「いやぁー、これはやっぱり1曲目だよぉー!」のツルの一声で1曲目に決まり(笑)。純和風なメロディをチック・コリア・エレクトリックバンド的なアンサンブルに乗せてしまうあたりは、熊谷クンの地球人離れした扇子・・もといセンスの為せるワザか。

2. Dynasea(H.Kubota) 「ライブの後、家に帰ってバーボン飲みながらソファで横になってたら1時間でできちゃったんだよねぇ(本人談)」とはとても思えないカッチョいい曲。去年のウルトラセッションツアーの時、とある会場で窪田さんが「この曲、まだ『題無し』でして」と口走ったのを受けて、僕のアイディアで『 Dynasea』に。その後一般公募もしてましたが、これを超えるタイトルはなく。ということで、名付け親の責任の元に曲の終盤で『台無し』にしちゃいました。しかも2回も(笑)。

3. Recollection(N.Kumagai) ある意味、このアルバムの中で一番「いわゆるフュージョンっぽい」曲かも知れませぬ。3拍子だけど(笑)。小節の頭で弾くことのないイントロ〜サビ前までのベースラインに、「元カ○オ○ア小僧」の僕はまるで高校生時分に戻ったようなワクワク感を覚えます(笑)。また、泣きのニュアンスたっぷりのサビ、長年宇宙的視野から日本人の特性を分析していた熊谷クンの研究の成果が表れていると思われます。

4. Miller Light(M.Sutoh) ウルトラセッションのライブでは、片方のベースは窪田さんにシンセベースで弾いてもらってましたが、今回は自分で2本のベースをダビングしました。「すらっぷ×すらっぷ」のライブの時にこの曲の話になり「1人でベース2本入れた」って言ったら、下ちゃん(下野人司クン)「なんで僕を呼ばないの」って(笑)。だって予算がぁ・・・。「Miller Lite」はビール名で登録商標になってるから、色々ややこしくなるので「Light」に変更しました。「軽くマーカス」って感じ(笑)。ちなみにこの曲のベースソロ、かなり気に入ってます。

5. Solitude(N.Kumagai) アルバム中盤の折り返し地点に据えた曲は、聞いての通りの真っ直ぐなバラードナンバー。平井クンが「26才なりの哀愁(笑)」を漂わせてメロディにソロにと歌い上げております。「熊谷さん、こーゆー曲も書くんだぁ。ス・テ・キ(はーと)」と思った方も多いでしょうね。でも、惚れてもムダですよ。地球人じゃないから。

6. An Index(N.Kumagai) 僕が今までに録音した数々の曲の中で、間違いなく1曲における「最高音数」を樹立したと言っても過言ではないでしょう(笑)。何しろ最初から最後まで弾き倒しちまってます。しかも、この基本パターンを2フィンガーではなくスラップでやってしまったコト、僕の中では案外「今までやりたくても、なかなかできなかった」分野のプレイだと思われます。そういえば、スクェア時代に「Knight's Song」って曲でも「これスラップで?」っていう演奏しましたけれども。

7. Ramdash(H.Kubota) 「Λ(ラムダ)とdashでラムダッシュ!」という曲紹介をしていたこの曲、上記「Miller Light」と同じ理由(ヒゲ剃りの名前だったのよん)により「羊がダッシュでラムダッシュ!」に変更になりました。大企業にクレーム付けられたら、僕ら新人バンドはひとたまりもありませんからね(笑)。「この曲のスピード感が大スキっ!」というご意見、何人かの方からいただきました。そりゃそうです。テンポ速いもの(笑)。

8. Close Your Eyes(N.Kumagai) レコーディングの途中で、急遽ベースがメロディを取ることになりまして。途中から出てくるいわゆる「ベース」はすでに録ってあったので、この曲も僕が2人になってます(笑)。エンディング前の窪田さんのピアノソロはブッ飛んでますね。「おおぅっ、その展開に持って行くかぁ!」みたいな。素晴らしいです。「なんて綺麗な曲なんでしょう。熊谷さん、ス・テ・キ(はーと)」と思った方も多いでしょうね。でも、やっぱり惚れてもムダですよ。クドいようですが、地球人じゃないから。

9. Good Luck!!(N.Kumagai) アルバム最後を飾るにふさわしい、これ以上ない「ポップでキャッチーなナンバー」であります。涼やかなピアノの音色で始まるメロディを聞いていると、ふと「午前11時45分現在の道路交通情報をお伝えいたします・・・」というトラフィック・インフォメーションのフレーズが浮かんで来るんですが、そんなのは僕だけなんでしょうね、きっと(笑)。全国のラジオ局の方、よろしくご検討下さいませ。ちなみに、フェイド・アウトで終わるのはアルバムの中でこの曲だけ。ん〜、まさにライブバンドだ(笑)。