Linuxでアマチュア無線 |
2011/5/7 JA1PTO |
1. 何で今頃Linuxか ロギングソフト、CW送信、デジタルや画像通信など、もはやアマチュア無線とパソコンを切り離すことは出来ません。私も国内QSOはHamlog、DXは Logger32、コンテストはzlogと使い分けしています。Logger32はRTTYやPSKなどのデジタルにも使えるし、ARRLのLoTWとの 相性もばっちりでDXCCなどの管理も出来るのでよいソフトです。また最近はやりのJT65などもパソコンを使って楽しんでいます。 ところがずっと愛用していたパソコンの具合が急に不安定になり、再インストールしても直らない。それではと捨てる前に以前から気になっていたLinuxでも試してみよう、と思い立ちました。 UNIX系のソフトはほとんど使ったことがありませんが最近はFirefoxやOpenOfficeなどに代表されるようにマイクロソフトに依存しない オープンソースソフトのアプリケーションが増えています。しかしOSについていえばほとんどがWindows。ということでLinuxを使って全てオープ ンソースでアマチュア無線は出来ないものか、と考えました。とはいえアマチュア無線用のメジャーなソフトは殆どがWindows用なので当分はサブの位置 なんでしょうね。 書き忘れましたが現在スマートフォーンやタブレットPCでAndroid OSがメジャーになりつつあります。AndroidにもLinuxが一部使われていますし開発元のGoogleからオープンソースで公開されています。後 述しますがLinux上でWindows用に作られたアプリを動かせるWineというツールがあるのですが、残念な事にAndroidではWineを使っ てWindowsアプリを動かすことが出来ないようです。 |
インストールしたUbuntuの画面 |
3. WineでWindowsアプリを使用する WineというWindowsアプリをLinux上で動作させるツールがあります。Zlog、Logger32、JT65HFなど普段Windowsで使っているソフトをインストールしてみました。 まずは、リグとの接続やCW送信のためにWindowsで使っていたUSB-シリアル変換アダプターを使えるようにしなくてはなりません。アダプターのド ライバーをインストールするためにはターミナルウインドーでコマンドラインにより行う必要があります。以下に詳細が載っています。 http://blog.mypapit.net/2008/05/how-to-use-usb-serial-port-converter-in-ubuntu.html ProlifcのPL2303というデバイスとFTDIのデバイスを使ったアダプターが無事インストール出来ました。Linuxの場合ポート名は COM1、COM2でなく、/dev/ttyUSB0となります。Wineで仮想シリアルポートを使うための方法が載っていましたが、まだリグとの接続が 出来ません。 http://debugitos.main.jp/index.php?Ubuntu%2FTips ZlogもLogger32もソフト自体は動作しましたが残念ながらリグとの接続とCW送信はまだ出来ていません。Logger32によるRTTY通信、JT65HFによるJT65によるデジタル通信も出来ました。 |
LinuxでWindowsアプリが使えるWine |
Logger32でRTTY受信に成功しました JT65HFで受信 |
4. リグとの接続に成功、但しLinuxアプリのみですが Linux版のメジャーなハム用ソフトの中からロギングソフトのXlog、デジタル通信ソフトのFLdigiなどをインストールしたのですが、やはりリグ との接続が出来ません。両方のソフトの設定にHamlibという項目がありリグを登録したりポートを登録したりすることが出来るようです。ということで Hamlibをダウンロードします。 Hamlibをインストールした後色々苦労したのですがなんとかXlogとFLdigiではリグとの接続が出来ました。 |
Xlogでリグとの接続に成功しました Xlogでリグとの接続するための設定パネル |
FLdigiでRTTY QSOに成功しました Hamlibを使いリグとの接続に成功しました |
4月21日にUbuntuをインストールしました。まだ使い始めてから半月程。現在色々なWindowsソフトやLinuxソフトをインストールして試しています。まだLinuxに遊ばれている段階ですが、少しずつ前進しています。 |
Ubuntuを使う上のメモです |
同梱のLibreOfficeのメニューが文字化けして日本語にならない |
Cwdaemon |