無線機をパソコンで制御するソフトはインストールしてありますが、外部からのコントロールは出来ません。
パソコンのリモートコントロール自体は簡単で、例えばWindowsに同梱されているNetMeeting等でも行うことが出来ます。家庭内環境であってもIPアドレスが分かっていれば使うことが出来ます。しかし殆どのブロードバンドサービスはダイナミックIPアドレスなとので外部から入ることが出来ません。
ということで擬似固定IPアドレスを提供するサービスがいくつかあります。今回はドイツのTeamViewer社の提供するTeamViewer4を試しました。
本ソフトはシステム管理者がクライアントPCのセットアップや操作方法の遠隔教育などに使うことが主な目的であり、非常に簡単なソフトです。コマーシャル使用は有料ですが個人的な使用は無料。PCコントロール機能がついているので他のソフトが不要なのも便利です。
これがTeamViewer4のログイン画面。ログインすると左に自分のPCに割り当てられたIDとパスワードが表示されます。これらはログインする毎に異なる値となります。
右側には接続する相手のPCに与えられたIDを入力します。
接続方法は相手のPCをコントロールするためのRemote Support、相手のPCに自分のPC画面を見せるためのPresentation(見せるだけで操作は出来ません)、他にはファイルを転送するためのFile
TransferとVPN接続するためのVPNの4つがあります。
ここではRemote Supportを選びます。次に Connect to partnerボタンを押すと相手のパスワードを聞かれます。
次はパソコンで無線機をコントロールするソフトです。
非常に多くの種類の無線機を使えるHamRadioDeluxeをダウンロードしてみました。
HamRadioDeluxeではYaesu、Kenwood、ICOM、Elecraft、TenTek、FlexRadioの無線機が使えます。この画面から接続する無線機、ポート番号、接続速度などを選択します。ポート番号と速度が分からない場合には自動検出も出来ます。ICOM
IC-911は19.2Kbpsで接続しているのですが、なぜかKenwood TS-480の場合には9600bpsでしか接続できませんでした。
一旦接続設定をすれば次回からはこのように無線機を選択して接続します。
TS-480の画面です。TS-480専用のソフトと異なり、やや特徴のある操作画面です。例えば周波数の制御ですが所謂ダイヤルの代りにスライドバーで操作します。3本のスライドバーがそれで一番下がバンド幅全体の選択で上の2本はファインチューニング(チューニング幅が異なる)です。
音声接続にはSkypeなどを使います。
IC-911の画面です。
ちなみにこれはKenwood純正のTS-480制御ソフト。無線機の操作部に似せてあることが分かります。
ということでTeamViewerでパソコンを接続し、HamRadioDeluxeで無線機の操作を行うことが出来ました。接続状態によりかなりスムーズに操作できる場合もありますが、かったるいこともありました。
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