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2007年4月、カリフォルニア州サニーベールとオークランドのHRO(Ham Radio Outlet)でベランダアンテナとマニュアルチューナを購入してきました。その使用報告です。
ベランダアンテナはB&W社のAP-10B、Max 300W入力、7MHzから144MHzまで使用できるボトムローディングの超短縮ホイップアンテナです。バンド切り替えは短縮コイルをショートして行います。またエレメントは伸ばした時に約1.5mの伸縮ホイップです。
マニュアルチューナはMFJ-945E、こちらもMax 300W入力。同軸経由のアンテナでもランダムワイヤでも使える仕様で1.8MHzから60MHzまで使用できます。
最初にアンテナのマニュアル記載の短縮コイルのタップ位置では殆どのバンドでSWRが下がりません。地上高が低いせいか、また、狭い庭なので周りの建物や木などの影響かもしれません。

チューナであわせるにしても同軸側では無理です。ということで、以前購入したアンテナアナライザAutek社のRF-1の出番。まずSWRが最小になるように周波数を合わせます。そうするとアンテナが同調している周波数が分かります。コイルのタップ位置を少しずつずらして調整します。RF-1が無ければ調整は大変だったと思います。

結果はCQWWWXPのCWコンテストに参加し14Mと21Mだけですが、合計13カントリーとQSO出来ました。給電点が地上高2mくらい、周りは家に囲まれているロケーションにしては期待以上ではないでしょうか。
 
 
地上高2mのアンテナ、カウンターポイズが必要です  
短縮コイル部のクローズアップ。
タップ位置を変えることでバンド変更。写真は14M位置。マニュアルに指定の位置ではチューニングしなかったのでRF-1を使って調整する。7Mでは全てのコイルを使うのだがそのままでは7.4M付近に合ってしまった。ということで2ターン追加したがそれでも7.2までしか下がらなかった、ということで7Mではチューナが必須。
 

RF-1での調整。まずSWR測定ポジションでSWRが最小になるように周波数つまみを回す。RF-1はSWRの他にインピーダンスやLCも測定可能です。周波数調整つまみを標準より少し大きなものに変えてあります。

 
次にその周波数を表示します。この場合には21.15MHz。もし周波数がバンドの上や下だった場合にはコイルのタップ位置を変えてSWR測定からやり直します、面倒くさそうに見えるかもしれませんが非常に簡単です。
 
オリジナルの短縮コイルのタップ変更はネジ止めだった(中央上部)。毎回ドライバで変更するのは物凄く大変。ということで、これをワニ口クリップに変更し、バンドチェンジを簡単化。   チューナの正面。
もともとは手前の小さいつまみだったが微妙な調整が出来ないので大型のつまみに交換。
 
パリコンは絶縁してパネルに直接取り付けてあったが、静電容量のため手を離すと調整がずれるので写真のように絶縁シャフトを使うように下げて取り付け。
 
使っている内にチューンしなくなった。ケースを開けてみるとバリコンのシャフトがゆるみ羽同士がショート。
ローター羽側とつまみ側のシャフトがカシメで固定されていたが、そのかしめが緩んだ結果ずれたのだった。焦ったが何とか修理が出来ました。
     
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