秋月で購入したカウンターキットを製作しました。別途自作したディップメーターの周波数を正確に計りたい、との目的です。
結論から言うと非常に苦労しました。
オリジナルのキットでは、カウンター本体でDC〜2MHzまでしか計測出来ません。また、キット付属のプリスケーラをつなぐと150MHz〜3GHzまでの範囲が測定出来ます。なんとHF帯の殆どが計測出来ないのです。これは致命的。

これは大変だ、ということで秋月に電話で聞きました。

まず基本のカウンターがあります。これの上限が最初は2MHzでしたが、カウンター LSIの入力端子を変えると(プリアンプの出力をつなぐピンを変える)20MHz近辺 まで測定出来るようになるとのこと。精度が落ちるんだそうです。

次に、プリスケーラですが、キットに付属のものは入力周波数が150MHz以上でしか感度が無かったのです。秋月に電話をしたところ下は20MHzくらいまで感度がある、と言われたがとんでもありません。 データシートで確認したら保証範囲は500Mから3GHzとなってました。ということで、もっと低い周波数に感度がある、という旧タイプの1300円のプリスケーラを1000円にまけてもらい購入しました。 本当はただで貰ってもよい、と思うのですが、まあいいか。勉強にもなったし。

オリジナルプリスケーラの周波数特性表。動作保証範囲500MHzから3GHzとのこと、これではHFの計測は無理
旧タイプのプリスケーラ、確かに10MHzくらいから2GHzまで感度があることが分かる
 
ということで、なんとかDCから2GHzまで計測可能な周波数カウンターが出来上がりました。
 
次はケースの製作です。
一枚のメインボード上にカウンター部とスイッチが乗っているために傾斜を持つケースに無理やり押し込みました。
ボード上にカウンター部とモード切替SW類が直付けされている。秋月さんは、一体どんなケースに入れろ、と
いうのだろう。結局、下のような傾斜ケースに無理やり押し込む、ということになりました。どなたか、もっとちゃんと
したケース加工をされた方がいたらぜひ教えてください。
傾斜ケースに入れた外観 正面から、後面には入力用の2ケのBNCコネクタがあります

無理やり押し込んだケースの内部。 内部、上の小さいボードはプリスケーラ、電源は006P。
左側はカウンターで、右の緑色の部品はボード 2ケのBNCコネクタは本体入力とプリスケーラ入力。
直付けのモード切替SW類。  
 
これが問題の500MHzから3GHzまでのプリスケーラ。ごらんのように表面実装LSIとチップ部品が使われている。手持ちの20Wの半田ごての先端をヤスリで削り表面部品半田づけを初体験。
完成後、カウンターの電源を入れると2.4GHz付近の周波数を表示する。てっきり動作不良で適当な周波数を表示している、と思っていたが、実は家で使っていた無線LANの周波数を正確に測定していたらしい。
結局、素晴らしい性能なのだが、いかんせん、HF周波数を測定出来ないのは我々アマチュア無線家には致命的。ということで前述のように旧タイプのプリスケーラを再購入。