北京にはガラクタ市場、というか骨董市場、というか、要するにコピー商品市場が何箇所もある。有名なところでは秀水市場、藩家園、紅橋市場などがあります。秀水市場は北京市の中心部にあり、もっとも乱雑で観光客にも有名なところ、周りは高層オフィスビルや高級マンションが集まっている北京市の中心部。外国からのコピー商品廃絶の要求に対する象徴としてこの12月には取り壊された。跡地を見ると、こんなに狭い路地にあんなにたくさんの店が良くあったな、と感心します。ところで、隣にはすでに立派なビルが完成しており、3月にはこれらの店が移って営業を開始する予定。但し、家賃が高く何割の店が入れるかは疑問視されているようです。

中国では最近外国のブランド業界からのコピー商品に対する圧力が高まり、北京市では、正規契約店以外では偽者は当然として本物も売ってはならない、という法律が成立しました。正規店以外では本物を売っているのか偽者を売っているのか見分けがつかないので、とりあえず禁止する、ということです。

これらの市場ではそれこそ何でも売っています。中国名物の工芸品、アクセサリー、古今東西の名産品、清、明などの骨董品、土器のかけらなんかも売っています。骨董品といえば藩家園です。北京市の中心から南に10分くらいのところにある、広大な市場。ちゃんと店を持っているところ、露天に並べているところ、そして一番広いのは屋根だけのある一帯。

骨董品といっても95%以上は偽者でしょう。本当によく出来ています。だまされたつもりで気に入ったものを値切って、部屋や庭の飾りにするつもりならお買い得なものも多いと思います。なぜか朝顔ラッパのついた手回しの蓄音機がたくさん売っています、ただしこれも新品でしょう。ここでライカと信じてロシア製のコピー商品を買ってしまいました。
最近のお気に入りは紅橋市場です。
ここも何でも売っています。一階は時計、電気製品、マフラーなどの衣料品など。ここでは時計の修理や携帯電話の修理もします。携帯電話コーナーでは、携帯電話の部品も売っています。チップ部品の載った基板を修理していました。
あるとき屈強のガードマンが何人も店に立っていました。しばらくするとどこかの国のVIPが視察、それともお土産の調達か、ガードマンがぞろぞろついて行きました。外を見るとパトカーが数台と一筆書きの星のマークの旗をつけた黒塗りセダンが2台ほどとまってしました。
 
紅橋市場の匠、携帯電話の修理中。今表面実装のチップ部品を交換中です。
携帯部品のパーツが何でも売っています。中国では携帯電話は日本に比べて高い。最安値のものでも1万円、カメラ付きは5万円くらいです。日本のように数千円で買えるものではありません。修理したくなるのでしょうか。故宮のような観光地にも携帯電話やカメラの修理スタンドが目立ちます。
上の写真のアップ。ごらんのようにPCB基板や表面実装部品なども売っています。
これが北京市では正規店以外でブランド商品を売ってはならない、というおたっし。これは紅橋市場の中に張ってあったもの。それでも店ではブランド品を出してきます。
   
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