JA1PTO
2009年8月
2009年フィールドデイにマルチオペで参戦
 

スラッシュマルチオペグループのJA1IHD、JA1IZZ、JA1KVT、JA1PTO、JA1PYPの5人は埼玉県北葛飾郡の利根川土手に移動しました。

利根川の土手、4方に開けてはいるもののさすがに標高はGoogle Earthによると19m。VUの飛びは期待できません。

横浜から出発のJA1PTO、浦和と蕨から出発のJA1PYP、JA1KVT、JA1IZZですが偶然JA1IHDの待つ栗橋町には同時刻到着(ということはJA1PTOは他の人たちより大分早く出発した)。町内のスーパーで水や食料などを調達し現地に到着したのは午前10時頃。

この場所はJA1IHDが何度か移動した場所で勝手知ったロケーション。IHD曰く今年は花火大会がある、去年は先客が1局いた、などの情報があり、とにかく早く行こう、と気合を入れたのですが、結局競合局は現れず、また花火も数Km遠方で見物人も数人が集まっただけ。アンテナのステー線処理など人に触られないように配慮したのですが全く問題ありませんでした。

アンテナとリグの設営が終わったのも昼過ぎ、ということでコンテストが始まるまで半日以上、することも無くややテンションが下がってしまうほど。ですが、この油断が後に響きます。

アンテナは8mのロングポールにローテータをつけた50Mの4エレ八木、同じポールにつるした3.5Mと7Mのダイポール、14から28MはバーチカルのSigma5、144Mは8エレ、430Mは14エレ、1200Mは7エレの八木。 このSigma5が曲者でした。

リグはIC-756、FT-847、FT-100、IC-911など。電源には750Wと1.6KWの発発を用意しました。

週末の天気は曇り時々雨、ということで現場には東屋もあったのですがテント(3.5/7、50、144)と車内(14-28、430/1200)にセットしました。暑さ対策にタープなども持参したのですが当日はむしろ寒いほど、温度的には快適でした。

3.5/7のアンテナと14-28のSigma5とは距離が50mほどあり、また水平と垂直の関係か心配した両者間の干渉は全く問題になりません。IZZが7と21の同軸トラップを作ってきたのですが今回は不要でした。

一方テント内に設置した3.5/7と144の相性が最悪。電源からの回り込みと想像しますが相手の信号を消されて何度も聞き返す羽目になってしまいました。また144ではコンテスト前に4エリアともQSO出来たため好コンディションを期待したのですが本番では出来ず、残念。50Mでも最初から最後まで原因不明の強力なノイズに悩まされました。

さてSigma5のトラブルですが、設置後簡単にチェックした時には正常に動作していた(と思っていたのですが)、さて9時になり本番になったらSWRが下がらない、調べてみるとどうも28M用のリレーが焼けている様子。夜でもあり、とりあえず持参のマニュアルアンテナチューナーをかませて急場をしのぎ翌朝対応としました(持ってきて良かった)。
翌朝明るいところで見るとリレーが完全に燃えていました。リレーを取り外すと28M以外はSWRが下がります。ということで14と21は正常に、28はチューナー経由で無理やりの運用となりました。

結果はやはり局数を稼ぐべきVUの成績が今一、全体では1100局を少し超した程度。 せっかく時間に余裕があったのに油断してチェックが甘かったのは来年以降の反省です。

14:30頃QRTし撤収作業。現地は地元の人の散歩のコースになっているようで数人の方に声を掛けられました。もし他人の残したゴミでも残っていれば私達が残していった、と誤解されるでしょう。JARLの標語「来たときよりも美しく」を実践、16:30頃出発しました。

 

 
運用場所、開けてはいるが標高は低い。   8mポールはさすがに重い、伸ばすのが一苦労です。

 

踏み立てくんで建てた8mポールと4mポール。8mポールにはローテータに乗せた50Mの八木と3.5/7のダイポールをつるしてあります、4mポールには144Mの八木。   同じく正面からの様子。

 

約50m離れた場所にセットしたSigma5、430と1200の八木。藤棚の下に駐車し車内にリグをセット。   設定終了し休憩。コンテスト開始までかなり時間があります。雨の予報だったので東屋での運用は諦め、コールマンランタン、食料、水、お湯などを用意し食事や休憩場所として利用。

 

テント。外カバーは当初使用していなかったが日曜の昼頃雨が強くなり急遽かぶせたもの。   テント内の運用状況。50Mと144MをFT-100 2台で運用。隣の3.5/7Mとの回り込みに苦労しました。
 

同じくテント内にセットしたIC-756。3.5Mと7M用、これはかなり飛びました。ミニパイルも経験。

  窮屈な車内での運用状況。虫が入るので夜は後ドアも閉める。暑くないので助かりました。

 

左端のFT-847の上はCQマシンとSigma5のトラブルのためにやむを得ず使用したMFJのマニュアルチューナー。無理やり乗せているため電波の飛びは今一。右端に見えるのは430と1200用のIC-911。

  発発、もう一台用意しました。止めないように給油に気をつかいます。

 

「災害時の非常無線通信訓練のため・・・」、野外運用の理解をお願いするビラを車の後部窓に貼りました。   結局使用しなかった同軸トラップ。左が7/14M用で、右が7/21M用です。まだまだ出番はありますよ。
 
今回の移動場所はJCG13004、GL PM96udとなります。