0906 JA1PYP
信州お蕎麦の旅その2
 

09年5月2日、3、4日と松本、穂高、乗鞍温泉に行ってきました。

高速料金が1,000円なので早朝は間違いなく混んでいることを予想して正午過ぎに家を出ました。渋滞は既に解消されていてカーナビゲータに表示され た松本市への予想到着時刻は4時前と出ました。
早く着きすぎるので松本近郊にある浅間温泉に寄ります。後日、HPで調べたら浅間温泉には日帰り温泉施設が6箇所もあるのですが昨年、松本市中心部からタクシーで行った「枇杷の湯」の名前を失念しておりカーナビに入力した温泉施設に従って着いたところが「ホットプラザ浅間」でした。
何か様子が違います。こんなに大きくなかったはず。改修したのかな?駐車場には車ならぬダンプカーが止まっています。 「リニューアル工事につき営業停止」の案内がありました。
ここで通常の旅館でも営業している「日帰り入浴900円」に入ればよかったのですが温泉街の外れにあった「疝気の湯」250円の安さに負けて入ってしまいました。
温泉フリークには良いのでしょうが普通の銭湯でした。もちろん温泉かけ流しなのですが、洗い場が狭く石鹸その他持参のお風呂でした。
早々に上がって公営駐車場に戻る途中にあったバス停で気が付きました。 「待てよ。去年は、このバス停まで歩いてきたな」 そうです。ここに日帰り温泉「枇杷の湯」の看板がありました。
早速「飲み直し」ならぬ「はいり直し」です。ところが人気の温泉らしく駐車場が一杯で駐車待ちでした。時間がどんどん過ぎます。5時半に清水町の友人宅に伺う約束なのであせりましたが、 まあ本日の用事は飲むだけなので少し遅刻しても勘弁してくれるでしょう。
枇杷の湯は松本藩主の御殿湯です。400年間旅館を経営していたようですが、1997年に旅館は閉めたそうです。昨年入った別棟の露天には入りませんでしたが写真は公開しておきます。別棟は玄関の外にあるので混んでいません。

 
 
お殿様の露天風呂入り口
枇杷の湯の殿様用の露天風呂です  
     
今夜のお楽しみは馬刺しです。「米芳」が老舗なのですが残念ながら最近店じまいだそうです。 お目当ての「新三よし」は観光客が行列していてすぐに入れませんでした。 店内予約し、順番がきたら携帯に連絡するようにお願いして近くの焼きトン屋「夢屋」に行きました。
 
 
夢屋 夢屋の前にあった、入りたかったお店  
     
あまり食べると肝心の馬刺しが美味しくなくなるいので適当にビールと焼き物で時間を潰しましたが なかなか雰囲気の良いお店でした。本当はこの待ち時間は「8オンス」が適当だったのですが タクシーで行く必要があり「新三よし」からいつ電話が掛かってくるかわからないので諦めました。

30分以上待ってやっと入店です。
 
 
何故かここは公営の結婚式場だそうです 新三よしの店内の様子  
     
地元の方も少し居たようでしたが観光客で満員でした。早速「馬刺しの6点盛り」を頂きました。 せっかく来たのですから全部、味見しないといけません。 タテガミはもういいやと言う感じですがあとは美味でした。霜降りはさすがですね。東京の大衆居酒屋には霜降りは置いてありません。後はカルビ焼きを食しましたがこれも美味しかった。
 
 
馬刺しの6点盛り(右の白いのがタテガミ) 極上カルビおろしポン酢ステーキ、だったかな  
     
この後は友人の知り合いがやっているカラオケスナックで 存分に歌って終了です。
 
 
泊めて頂いた友人宅。アングルが悪くてすみません  
   

翌朝は、友人宅の庭で採れた新鮮な山菜をご馳走になり、本日最初の観光である松本城に向かいます。

 
翌朝並んだ松本城 恐るべしの5月の連休、朝一番からこの行列です。道路まで続いていました 松本城の門の前まで行列です
     
30分程並んでお城には入れたのですが何のことはない行列が屋外から屋内に変わっただけで遅々として進みません。初めて入る同行者には「このまま天守閣に行っても 部屋が狭くなることと眺めが少し良くなるだけ」と納得させて本丸の2階から出口にショートカットしました。何しろ 出るまでに90分の張り紙がしてありました。
友人宅での紹介では「穂高に良い御蕎麦屋が在るのと穂高神社は20年に一度の遷宮祭りをやっているよ」のお言葉と丁寧に地図まで書いて頂いたので 松本観光は切り上げて穂高に向かいました。
超人気の御蕎麦屋は「あさかわ」と言います。混んでいて入れない場合は 保険として「石松庵」も紹介されていました。 穂高神社付近は渋滞で少し離れた有料駐車場を探しましたが土地勘がなくウロウロしているうちに公営駐車場待ちの行列にはまったので先に「あさかわ」に向かいます。 ここから先はちょっとしたトラブルです。
 
 
あさかわ付近の地図  
   
地図を見てください。友人からは「安曇野ハーブガーデンを目指して通りすぎて左側」とこの地図どおりの画を描いてもらったのですが 当方は穂高駅方面からこの地図の豊里交差点を 左折したので思惑通り安曇野ハーブガーデンが右側に見えたのですが左を探してもあさかわは当然見つかりません。
結局カーナビの飲食店部門に「あさかわ」が載っていました。12時前に到着しましたがすぐには入れません。同行者が予約表に記載して時間を聞いたら「13時半頃」と言われ先に穂高神社に向かいました。
ところがこの地図の「しゃくなげ荘」と書いてある交差点を 右に曲がるのを忘れてあわてて側道に入り、そこでUターンしようとしたら、そこは「石松庵」の駐車場でした。予定変更で石松庵にします。
すぐには入れませんでしたが順番待ちの先頭です。案内された席はテラス席で子供連れの夫婦との相席でした。
 
 
石松庵のざるそば1200円です  
   
ざる蕎麦は1200円でしたが量が多く納得の味、注文してから短時間で出てきました。隣の方はてんぷら付でしたがこれもすぐ出てきました。 この文章の説明は後から出てきます。
穂高神社では手間が掛かっていると見受けられる実物大の人形が多数飾ってありました。一部は電動で移動するからくりになって物語に沿って動きます。
説明には『安曇野が誇る「穂高人形飾り物」(長野県無形民族文化財選択・安曇野市無形民族文化財指定)が奉納されます。穂高人形は古くから郷土に受け継がれてきた心と業の伝統芸術です。』 とありました。
せっかくきたので社務所で神棚用の「お札」を購入。
 
穂高人形とは等身大でした 遷宮したピカピカの本殿です 穂高神社の正面の鳥居
     
穂高神社を見学し終わって時間を見ると13時半です。あれまだ「あさかわ」の予約時間だね。
と言うわけで御蕎麦屋のはしごです。毎日はしご酒ですがさすがにお蕎麦は初めてです。 まあラーメン屋のはしごは「行田」と「鷲宮」で経験済ですし穂高はもう来ることはないでしょう。
「あさかわ」に戻ります。 ところがこれからさらに1時間待つことになるのです。
 
あさかわの玄関です あさかわの待合室 待っている間に庭園を散策できます.蕎麦畑もありました
 
あさかわにあった穂高遷宮祭りのポスター 2時間半待った「あさかわ」のざる蕎麦  
     

肝心の蕎麦の味ですが石松庵と比較して、どちらも美味しいですが汁の味は「あさかわ」の方が私の好みでした。

あさかわのポリシーなのでしょう、相席はさせません。てんぷらはお客の注文を取ってから揚げるようです。御蕎麦と種物は同時に出すので必然的に頼んでから出てくる待ち時間が遅くなります。
石松庵は注文を見越しててんぷらは先にどんどん揚げているようです。あんなに早く出てくる訳がない。何か近所の両店で棲み分けしているようでした。
行列の出来るお店は意識して段取りが悪いのか?竹岡の乾麺使用のラーメン屋もそうです。めちゃ並んでいるが麺の茹で個数が少なく客の回転時間は結構遅いのです。
さて本日のお宿は乗鞍温泉「鈴蘭小屋」です。何故かと言うとじゃらんで一週間前に予約が取れたのはここだけでした。宿の駐車場から部屋まで硫黄の匂いがきつかった。
穂高温泉郷は平成5年に会社の部内旅行で来たことがあります。昼食は持参のバーベキューだったのですが雪が降ってきてその寒さに火を熾すどころではなくやむなく町営のBBQ屋に持ち込みをお願いした経験があります。店内は暖かくて正直ほっとしました。この時は幹事ではなかったのでどこにBBQ屋があったのか、何と言う旅館に泊まったのかは残念ながら覚えていません。

 
鈴蘭小屋正面 鈴蘭小屋の露天風呂 2部屋しかない洋室
     
鈴蘭小屋は古くからある乗鞍登山の宿屋のようです。温泉は近くにある白骨温泉同様に白濁しています。食事は一般客も昼間の食堂として入れる道に面した食堂で下足に履き替えます。食堂に集まった面々を眺めるとグループの春スキー客が多いように思われました。
翌日は朝食を7時にしてもらいチェックアウトせずに3kmほど上にある三本滝を目指します。自家用車がこの時期に行ける終点の三本滝スキー場の駐車場に車を止めて歩き始めました。通常なら徒歩25分と案内板に記載されていましたがぐずぐずの雪道です。朝、早いこともあって靴の跡はありますが歩いているのは我々だけでした。それでも何とかたどり着いて雪景色の滝を楽しみました。
 

三本滝への雪道です。軽装備で辛かった

三本滝バス停にあった案内看板
これが三本滝の「右側の滝」です
     
宿に戻ってミニトレッキングの汗を温泉で流し10時前にチェックアウト。帰りに一の瀬園地を少し眺めて水芭蕉を見てきました。ここも松本市なのです。広いですね。
 
一の瀬園地です 5月はじめに水芭蕉が咲いていました。尾瀬より早いですね 長野道松本ICから東松山ICまで1000円.この写真を撮るために一旦降りた
     
帰りに松本ラーメンを食べて帰ろうと思ったのですが 松本ICを通り過ぎたあたりから市内の渋滞にはまったので あきらめてUターンしました。11時半ころ松本ICを乗って15時には家に着いていました。渋滞なしでした。
途中記念写真を撮るためわざと東松山ICでおりて 高速料金「1000円」を撮りました。
正規料金は223km4800円です。

以上信州御蕎麦の旅その2です。
その3があるかどうかは不明ですが、その時は「ふじおか」が入るでしょうね。
 
 
JA1PYPのトップページ